第209回 再び「マルディ グラ」

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  • 2004年2月9日(月)
料理評論家やフード・レストランジャーナリストの絶賛と
あまりにかけ離れた初訪問時の私の食後感。
自分の体調や同伴者との相性が悪かったのかと
あらためて再訪したのですが、傷が広がっただけでした。
何度訪問しても巷の高評価を
料理やサービス、ワインに感じないのです。

細長いホールでスタッフは2名が
入り口付近に待機していていますので、
テーブルウォッチングが難しいようです。
振り返り、手を上げるといった行動をとらないと
意思を伝えにくいのです。

前菜はピンチョスやパテ、野菜など
かなりの種類が1~2千円の範囲であります。
焼野菜や一串料理のピンチョスは、
その場で炙り、揚げているようですが
後は造り置きが主体らしくオーダーしてすぐでてくるのですが、
ウリのポテトフライは
他の客のオーダーと合わせて揚げているのでしょうか、
他の前菜が食べ終わるころようやく出てきました。
フレンチになぜポテトフライ、といった
野暮な指摘はしませんが、
これはビールにあわせて食べたいもの。
ところが肝心のフライがでてくるのが遅いので、
ビールを飲み終わり
他の前菜に合わせて白ワインを飲みきるころに登場ですから、
がっかりです。

焼き野菜やパテなど他店でも味わえるものの中、
アミューズとしてでてきた
キッシュが一番印象に残ったのは残念。
2~3千円の設定のメインも特徴は量や部位です。
無菌豚は脂身が半分あります。
確かに豚は脂がうまいとはいえ、
脂だけを口に入れて食べ続けるのは限度があります。
一口で良いのではないでしょうか。
思ったより薄く切ってあり、肉部の味わいはあまり感じません。
無菌で無旨みになったとは思えないのですが。

看板料理の一つなのが栗ソースの猪ですが、
部位が悪かったのかポーションの割に骨ばかりで身が少ない。
その割に、骨部に旨みをあまり感じませんでした。

ワインも私は戦略を間違えていると思います。
一応、4~1万円くらいを揃えていますが、
主体が7千円前後と高いワインなのです。
値付けというより
CPの良いワインをあまりリストアップしていません。
イタリアワインなんかを置くくらいなら、
もう少しフランス南西地方のワインを揃えるべきです。
繊細な味付けの料理ではなく、豪快な焼き物が主体ですから、
骨太でもともと安い卸値の南西地方や南仏で、
4~5千円を主体にすることを望みます。
よって適度な量のワインでも一人1万円は超えてしまいます。

<結論>
ワインバーと覚悟して行くならば別ですが、
料理店として考えるなら、あのフライドポテトだけでは苦しい。
前菜もメインもボリューム以外に特徴、良さを感じません。
数ある過大評価の中の1店。