第191回 料理評論家、フード・レストランジャーナリストの習性・実態 その18まだ「レイ家菜」をバックアップしている
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- 2004年1月22日(木)
私は第151回 11/28で
山本益博氏がソーホーズ・ホスピタリティー・グループの
顧問に就任しているのはいかがなものか、と問題提起しました。
評論家が評価対象の親会社と顧問契約をしていて
公平な評価を下す事ができるのか、
ソーホーズの関連店である「厲家菜」は高額にもかかわらず
訪れた人が満足感をもって店を出たという話を、
私のまわりでは聞いた事がありません。
そんな巷の評判の悪い、
また、「東京最高のレストラン」で有名店、
有名料理人に甘いとされている犬養裕美子氏でさえ
料理の評価は10点満点で7点と並の評価にもかかわらず、
山本益博氏はメール配信や雑誌で絶賛を繰り返しておりました。
顧問先の関連店への評価が甘すぎるのではないか、
単刀直入にいえば公平ではないと。
ソーホーズのHPでは、
いつの間にか役員欄のところに顧問として
料理評論家・山本益博氏の名前が削除されておりました。
何も後ろめたいものがないのなら、
堂々と名を掲示し続ければよいものを、
何の釈明もなくコソコソ削除したところをみると、
山本益博氏も気恥ずかしく感じたのかもしれません。
ところがです。なんとメール配信では
山本益博氏を迎えた「厲家菜」の
食事会の案内が載っているのです。
題して「山本益博と食す 厲家菜」
完全な客寄せ、宣伝用のキャッチです。
1/26(月)18:30から
3時間を3万5千円で募集しております。
堂々と山本氏の参加をうたっておりました。
あまり集客が芳しくないと思われるこの店で、
起死回生、PRを兼ねたパフォーマンス、イヴェントに
山本氏の名を借りたのでしょう。
しかし、またもや脇が甘い。
校正な立場であるべき評論家が、
特定の店の宣伝に一役買う行為をおかしいと思わなくなった
山本氏が残念です。
一般の人は高名な評論家が推しているなら良い店だろう、
と勘違いします。
また、このイヴェントの時だけ「特別料理」をだして
「厲家菜はうまい」という風評をたてようという
思惑もみえてきます。
料理店は特別なイヴェントではなく、
普段出す料理で評価するべきです。
顧問先(だった?)の店の宣伝に一役買うなど
彼の評論姿勢を考えると、
山本益博氏の乱発する料理店評価を
どこまで信じる事が出来るのか、私は疑問で一杯です。