第190回 料理人の勘違い その1芸能人や作家でもないのにサイン会

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  • 2004年1月21日(水)
山本益博氏の発行する「マスヒロ通信」は、
友里征耶にとって大事なネタ元になっております。
先日送られてきたメール内容を知人から聞いたのですが、
「すきやばし 次郎」の小野二郎氏を取り続けてきた写真家、
管洋志氏の個展が青山ブックセンターで
1/10から約1ヶ月にわたって開催されるとのこと。
何人かの文化人のバックアップによって
いつのまにか「日本一の鮨屋」に祭り上げられてしまっただけの
「次郎」を追っかけ続けていた
写真家がいるとは知りませんでした。

それほど二郎氏本人の魅力に
被写体としての価値があるということなのか、
その「人気」という部分だけに魅力を感じただけの
追っかけなのか、本人でなければわかりませんが、
素人の私には被写体としての小野二郎氏の価値がわかりません。

そして問題点。1/23の18:30よりこの写真家・管氏、
料理評論家・山本益博氏と並んで、
小野二郎氏の3人がサイン会を開くというのです。
本の販促のために
著者が本屋でサイン会というのは聞いた事があります。
スポーツ選手や芸能人がサイン会に出るというのもわかります。
人気商売の面もありますからね。

しかし料理評論家や料理人がサイン会をするというのは
いかがなものか。
読者や客からみれば人気評論家、
人気店の主人なのかもしれませんが、
普通評論家や職人という人たちが
このような派手なイヴェントに参加するものなのか、
私には違和感を覚える行動です。
また当日は金曜日ですが、
夜店を訪れる客は
つけ場に立つ二郎氏の姿を見る事はできないようです。

山本益博氏とその親しい料理人たちのグループは、
今までの評論家や料理人の枠を越えた、
悪く言えば踏み外してしまった、タレント化してしまった、
と私は感じます。