第184回 酒飲み用創作鮨、「すし処 たか」

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  • 2004年1月15日(木)
西麻布交差点近く、小さなビルの地下に、この鮨屋はあります。
カウンターは6席か
無理して詰め込んでも8人がやっとでしょうか。
隠れ家風というのがどのような定義か私は知りませんが、
業界人っぽい客が多いことも合わせて考えると、
この店もその権利があるのではないでしょうか。

主人はつけ場に、そして奥にはスタッフも何人かいるようです。
ここは基本がお任せ。
しかしコースの組み立てが3種あるようです。
握りだけのお任せ、ツマミのあとに握りのお任せ、
ツマミの合間に握りを少しずつ入れていくお任せ、となります。
酒飲みにはどうでも良いというか、
ツマミが終わらないうちに
シャリを食べるのを嫌う人がいるかもしれませんが、
女性の方には受けているようです。

この店を一言でいうと、酒飲み用の創作鮨屋。
1時間で酒もそこそこに店を出なければならない「次郎」とは
対極にあります。
勿論ネタの質も違うと思いますが・・・

前八寸を意識したのか、
大きめの皿に何種類もの刺身が少なめに盛ってでてくる
ツマミから料理はスタートします。
そのメインの皿の脇には、
塩辛をはじめさまざまな酒肴が入った小皿が配置されています。
この場面だけ見たら、鮨屋とは判断できないでしょう。
ダイニング系の和食屋へ来たような感覚です。

ネタのランクはどうでしょうか。
酒肴も合わせて食べるので、純粋に感じ取りにくいのですが、
銀座の高額店に比べたら1ランクは落ちると考えます。

常連主体の店ですから、
客のリクエストに答えて、
「隠し肴」を出しているのを目にしました。
カウンターの店だけに、
この差別がすぐわかるところが一見客にはつらい。

ツマミの種類が多く、お酒が進むからでしょうか、
余力を残しての、握りへ移るタイミングが難しい。
創作系のイメージながら、
握りには煮ツメが塗られていていたのが意外でしたが、
ツマミに比べて握りが印象には残らないのが
この店の特徴でもあります。

<結論>
どんなに食べても飲んでも一人1万5千円程度。
(常識を越える食欲の方は保証のかぎりではありません)
酒飲みが使いやすい適度なネタの鮨屋の位置づけ。
気難しい主人の江戸前とはまったく違うが、
同じパフォーマンス系でも、
恵比寿の「松栄」よりはましと考えます。