第165回 ワインの諸々 その7店の値付けが安くなってきている?
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- 2003年12月14日(日)
新しい店に入るとワインの値付けを入念に見るようにしています。
高い、安いとコメントするのが
友里の一つのウリともいえますので、必ず確認しています。
しかし、皆さんは既にお気づきかもしれませんが、
最近のコラムで「高い」と書いた記憶があまりありません。
ノンヴィンのシャンパーニュが
今でも1万円前後と高くしているのはたまに見ますが、
小売の2倍3倍、つまり仕入れ額の3倍、4倍で出している店を
あまり見かけません。
不景気と過当競争が原因でしょうか。
特に新しい店は集客をはかるためにも、
そして周りの店が適度な価格を設定しているからか、
ワインでぼろ儲けしようとは考えなくなったのかもしれません。
鮨屋や和食屋以外、本来ワインにもっとも合うであろう、
フレンチやイタリアンでは特定の大店でないかぎり
リーズナブルになってきたといえるでしょう。
また、イタリアンに特にいえるのですが、
あまり有名でないワイン、つまりもともとの価格が高くない、
もしくは値がばれない物をリストアップしている傾向もあります。
どこから探し出してくるのか、
よほど専門に勉強していなければわからないようなワインなど、
私も市場価格がわからないものが
かなりリストに混ざってきているようです。
それらを5千円から1万円以内で提供している、
そんな店が増えていると思います。
ブームが去ったとはいえ、
再三申し上げていますが有名ワインや古いワインは
そんなに値下がってはおりません。
レアワインなど逆に数倍に暴騰しているのもあります。
店側としては、
この客が頼みやすい価格帯におさまるようなワインを
インポーターとともに、
探しまくっているのが現状と推測します。