第154回 この店も過大評価だ、「ロンフウフォン」その2

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  • 2003年12月3日(水)
料理は黒板に手書きで書かれています。
前菜、魚、肉、野菜に分けられ各5~6種、
かなりの種類の料理が用意されています。
単品ごとに値付けされていて、各2~3千円なのですが、
2人前以上で頼まなければならず、
そうすると金額もはりいくつもの料理を頼む事が出来ません。
1皿の料理が5千円近くになるのですからあまりに高い。
つまりアラカルトでは頼めないように設定しているのです。

よって、この店ではコースを頼まざるを得ないのです。
「半お任せ」スタイルでして、8皿で5800円、10皿で7000円、
それぞれ好きな料理を3皿、4皿指定してあとはシェフのお任せ。
グループは全員同じ物を頼むことになります。
一人一人が別の料理を選ぶ事は出来ません。
ライターやネットでは
このシステムを客の意向を反映していると絶賛していますが、
実は巧妙な戦略が裏にあります。
ピータン豆腐、黒酢を使った料理など
店の評判料理を頼むだけですぐ3皿、4皿になります。
つまり、後は歩留まりを考えた
店側の都合の良い料理が出てくる可能性があるのです。
評価本では濃い料理と淡い料理が
バランスよくでるとありましたが、
私たちは2度目の方がいらっしゃったので、
定番料理ではなく淡い料理を指定すると、
インパクトを受けない料理だけになりました。

肝心の料理ですが、量は充分ながら、
家庭料理の延長線上にある創作系の物。
良く言えば和のテイスト云々となりますが、
「こんな中華食べた事がない」といった感想を見るとおり、
ここの料理は中華ではないと考えた方が良い。
限られた空間、密室性から客と店側で一体感を持ちやすく、
予想外の変わった料理。
人気シェフやマスコミが絶賛しているので
判断を間違えやすいですが、冷静に味わうと
巷の評価が上げ底だということに気がつくはずです。
私の周りの人たちも、数ヵ月後に再訪した際落胆した、
という意見を良く聞きます。
多分2度目はニュートラルな精神状態で味わったのでしょう。

1960年代のフランスワインが安めの価格でありますが、
その場で頼んで満足できるサービスができるのか、
またこの料理に対して必要性があるのか疑問です。

<結論>
まったくの過大評価の店と考えます。
一人当たりのコストは1万円かからず、
10種の創作料理を食べられるので、
話のタネに1回は訪れてもいいかもしれません。
電気屋の2階でなく場所は南青山、
そして大箱なホールで同じ料理を出したらどうなるでしょうか。
人気シェフのお勧め特集を素直に信じてはいけません。