第138回 豚料理専門店?「ローブリュー」

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  • 2003年10月13日(月)
最近は炭火焼などで、
たっぷり肉の醍醐味を提供してくれる店が多くなってきました。
先々週のコラムで書いた「マルディ グラ」や
「アロマクラシコ」、「寺内」などの有名店のほかに、
南青山にあるこの「ローブリュー」も
隠れた人気店の一つであります。

住宅街の一角、店内はビストロかバールといった簡素な内容で、
いたるところに「豚」の人形が飾ってあります。
メニューも手書きの黒板、ワインリストも紙一枚、と
非常に合理的な経営です。
体育会系か、宗教系を連想させる
シェフを含めたスタッフ全員の丸坊主姿も
ちょっと危ない印象を与えてくれます。

「バスク料理」といわれていますが基本は南仏料理とのことです。
前菜は季節によりますが、ブーダンノワールをはじめ
パテ、テリーヌ、サラダ系と1000円台の皿が並んでいます。
どれも、オーダーと同時に出てくるような
造り置きされたものですが、
反面、メインにはかなり時間がかかるようです。
白金、沖縄などのブランドポークの様々な部位を使った
コンフィやグリエが3000円以内で用意されています。
羊の煮込みなどもありますが、
豚足、豚耳などマニアックな部位も用意されており、
豚が得意でない人にはまったく向いていない料理店といえます。

肉類などの価格は、店構えに対して高い設定のように感じますが、
この店のポーションは相当大きいのです。
特にウリの豚のすね肉のコンフィなどは、軽く2人前でしょう。
皿から飛び出るイメージです。
昔、男二人で訪れた時、
前菜として頼んだブーダンノワールがなんと6本、
このほかもう2品サラダ系を食べただけで
かなり満腹になってしまい、
肝心のコンフィを
二人で完全に制覇できないで終わってしまいました。
調理法もよく、肉自体の旨みを充分に感じる料理なのですが、
いかんせん量が多すぎるのが難点とは変わった店でもあります。
最近はオーダー時、かなりボリュームがあるとの注意を
スタッフがするようになりました。
カップルではなく最低でも3人以上で訪問しないと、
メインを数種食べられません。

ワインも南西地方のワインなど
料理の傾向にあわせたワインが5~7000円くらい。
歩留まりなく、うまく人数に合わせて料理をオーダーできれば、
ワインをどんなに飲んでも一人1万円はかからないでしょう。
「マルディ グラ」と似たようなイメージがありますが、
店内もゆったりしていますし、
私は料理のパワーと満足感から言うと
「ローブリュー」を勧めます。