第127回 初訪問、小笠原伯爵邸
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- 2003年9月22日(月)
1.洋館のスペイン料理。
「エル ブリ」風つまり、モダンスパニッシュとのこと。
2.コースのみで9000円オンリー
前々から名前は聞いていましたが、
ほとんど前知識なく突入しました。
<感想・その他>
立地
大江戸線「若松河田」駅すぐそば。
その方面以外の居住者にはアクセスが厳しい。
帰りが遅くなると特に不便のようです。
外観・内装
一軒屋といっても本当の豪邸。
敷地千坪に建屋の面積も300坪ほどあるようです。
併設しているカフェ&バーは予約制ではないようですが、
レストランは予約制。前もって2週間の余裕が必要なようです。
かなりの人気店。
重厚なレセプション、会議室のような広いウエーティング、
そしてホールは50人以上のキャパの大食堂と、
庶民的にコンセプトがコロコロ変わります。
ホールには、長テーブルもあり、
多人数のグループにも対応できます。
客層
有数のハイテク企業の創立者一族がいたかと思えば、
観光バスが乗り付ける
「香港ガーデン」の内のような雰囲気もあります。
ドレスコードはなく、ポロシャツもオッケー、
バックパックを足元に置いているグループもありました。
まさにこれが日本で言うところの
スパニッシュの雰囲気というのでしょうか。
ロサスの美しい眺望の
「エル ブリ」のイメージとはかなりのギャップがありました。
スペインの観光客用の大箱なレストランというイメージです。
料理
2ヶ月に一回、コース内容がかわります。
総料理長はフェラン・アドリア氏と親しいスペイン人で、
フランス人の料理長とのコラボという触れ込み。
9皿くらいの小量な料理が、
日本風にアレンジされているようです。
どれも印象に残らない、万人向けの味付けです。
ただし、同じ「エル ブリ」料理といえども、
「旬香グリル デ メル カド」よりはましな料理でした。
驚いたのはデザート。
スポイトにジュースのようなものが入ってきて、
大の大人が口に加えてチューチュー吸うのです。
こんな奇抜さが必要でしょうか。
ワイン
リストは分厚い。
ノンヴィンのシャンパーニュが9千円ですから
ちょっと高いようです。
スティルワインは、フランス、スペインと品数が多く、
客層とマッチしているようには思えません。
ペスケラやウニコといった有名ワインもありましたが、
もともと高額のこれらワインが倍以上の値付けですから、
手が出ません。
サービス
スタッフ数は多い。
レベル的には経験の浅いと思われる人が多いと推測されます。
大食堂なのでいたし方ないかもしれません。
<結論>
1.バンブーチェーンを展開する会社が経営。
エルブリ風小皿料理を経験するならば、
レゼルヴやメルカドよりはここの方がまし。
でも、1回だけで十分。
2.ワインを飲んで、一人2万円弱。
「ミヤカワ」よりはCPがいいかも。
3.丸ビル、六本木ヒルズの客層に通じるものがあります。
4.あの洋館、ホールの雰囲気、エルブリ風と謳った料理、
すべてがバラバラに感じます。
5.バンケットに力を入れているので、今後も期待はできません。