第966回 旅館の料理としては秀逸、指月 2

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  • 2006年4月28日(金)
こじんまりした建屋ですから閑静な雰囲気の中、
2箇所の風呂で温泉を充分堪能してから部屋で夕食が始まります。
(もちろん安い価格設定の本館での話です)
料理はご飯まで量も充分な12皿ほど。
行き始めた当初と違って、
料理長はかなり老け込んだ感がありましたが健在。
京都など西からの食材を使用した料理は、
本場の高レベルの店と遜色ない仕上がりとなっておりました。
秋口の久々の訪問でしたが、
小型の海老芋、丹波の枝豆などの先付けから、
産地を聞き忘れましたがメインであるマツタケは(丹波ではない)、
その量を考えるとCPはまずまず。
料理長自ら部屋に来て七論で焼いてくれるのも安心です。

出汁もバランスよいので
鱧とマツタケの土瓶蒸しのほか鯛のかぶと煮にも満足。
明石の鯛の造りもよく、冬瓜など煮物もすべて標準以上、
果物のマンゴーまでおいしく感じ、
2時間半はあっという間に過ぎ去りました。

朝食もパワーアップしたようで、
以前はアジの開きだったはずですが、
グジの焼物に始まり、湯豆腐、煮物、出し巻きなど、
和食屋の昼食に匹敵する質と量に
ダイエット中であったことを忘れてしまいました。
唯一冷酒が3千円と高いものしかないのが難点でしょうか。

<結論>
一人4万円前後に15%のサービス料は普通に考えると高いですが、
湯河原あたりで上質な京料理を堪能できるので、
温泉つかり放題で宿泊付きを考えれば高くはないと考えます。
高台寺 和久傳では夜の料理だけの価格ですからね。
豪華な離れはベッドを備えた部屋もあるそうですが、
何を勘違いしたか一人5万円を軽く超えるとか。
料理と温泉を目的に行く方には安い本館で充分です。