第892回 ようこそ J.C.オカザワさん 4帝国ホテルは糾弾するに値するぞ!

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  • 2006年2月13日(月)
「ホテルの飲食店にうまいものなし」。
私がデビューした時以来繰り返し訴えている定説であります。
当たり前の事を今さら言うな、
とのお叱りをうけたこともありまして、
この定説は広く浸透してしまい、
ホテルの店をどうこう評するのを控えていたのです。
そんな時、オカザワ氏が
帝国ホテルの「チェチェローネ」について糾弾されていたので、
今さら誰でもわかっていることを書くのは何だ、
とイチャモンをつけました。
以下が、そのイチャモンに対する氏の反論であります。


第825回・・その5
台東区・文京区に偏っているというご指摘はその通りです。
これは意図的なもので、
ほかの方々があまりにも西東京に偏っていることへの
ささやかな揺り戻し。
東京都民に下町をもう一度見つめ直してほしい。
大手外食産業の侵食は少ないものの、固定資産税と相続税の
Wパンチに見舞われている優良店を守ってあげたい、
そんな気持ちの表れですかね。
「チェチェローネ」に関しましては、
「異なことを承る」というのがワタシの印象です。
天下の帝国ホテルですよ、
このリストランテで毎年多くの披露宴が開かれるのですよ。
一生に一度か数度だけの人生のクライマックスじゃありませんか?
こういうところを野放しにしているのは
マスコミやフードジャーナリストの怠慢です。
「権威」という意味でも帝国ホテルなら相手にとって不足ナシ、
もっともマスコミはそれを怖れているのかも。
清子サマの披露宴で締め出されたらたまりませんものね。
店選びを無難にしたつもりもマッタクありません。
マスヒロさんに遠慮もしませんし、
発売後のクレームなど取るに足らないことです。
そんなものはあったとしてもほんの2~3件だということを
友里さんは百も承知でしょうに。


「チェチェローネ」。
どうも私は政治の世界にまで進出したあの方面の女優、
「チョチョリーナ」を想像してしまい、この店に入る気がしません。
よって未訪問だったのですが、あそこでバンケット、
特に披露宴をやっているとはまったく知りませんでした。
所詮ホテルの宴会料理、披露宴の料理は
新郎新婦や両親がグルメで、予算に糸目をつけない場合を除いて、
期待できるものではありません。
「チョチョリーナ」もとい、
「チェチェローネ」で披露宴をする当事者も、
そのことはご存知ではないでしょうか。
よってまだ、普通の宴会場の料理よりマシなのではないかと。

しかし、天下の帝国ホテルを遡上に載せるのは
確かに勇気がいるでしょう。
私もプリンスなどはたまに辛口に書いていますが、
帝国ホテルの店を取り上げた事があるかどうか。
確かに出版元や事務局に対して、
最近はクレームがそんなに来ませんが、
初版の発売当時は、連日出版社からクレーム報告がありました。
匿名電話が主で、
身元を明かすものはほとんどなかったようですけど。
最近も、ある有名店の料理人が、私の居ないときに訪ねてきて、
脅しに取れる手紙を置いていったことがありました。
正体を突き止めた、と一発かましたかったのでしょうね。
私の性格をご存知ではなかったようで、
きっちりその後、ご挨拶に伺ったのですが、
その際の情けない料理人の対応、面白いやり取りは、
ほとぼりが冷めたらアップしてみたいと思います。
悩んでいるのは実名にするかどうか。
置いていった手紙の内容(これが汚い字で殴り書き)に品がなく
証拠を残した間抜けさ、
料理人の面子がまったくつぶれる経緯だけに
反響が大きくなる可能性があり、現在思案中であります。