第869回 広尾の一角にお好み焼き屋が3店も
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- 2006年1月21日(土)
月島のもんじゃ焼のように、観光化するには軒数がたりません。
しかしここ最近、ピンポイントで狙ったとしか思えないほど隣接して
2軒のお好み焼き屋が出来ました。
昔からある「天現寺亭」は、昔は人気の店でありました。
土日は外に行列ができていていました。
私もたまに通っておりました。
山芋を加えた生地のオーソドックスな東京風お好み焼きですから、
客は自分で焼き上げるのが基本です。
勿論「もんじゃ」もあります。
そこへレトロな内外装の「ぼちぼち」と
ダイニング風の「のろ」という店がでてききました。
元からいる「天現寺亭」にとって
商売がやりにくいと普通考えるのですが、
新規参入の2軒は結構繁盛していると聞きましたので、
先日思い切って知人を誘って、
コラムのネタの為に飛び込みました。。
まず「のろ」から。
大阪でチャンピオンになったという
「のろ焼にんにく」と「のろ焼かいわれ」が人気だとか。
迷わずミーハーな友里は
チャンピオンのニンニクをオーダーしました。
勿論バイト風のスタッフが焼いてくれます。
どこにニンニクがはいっているかというと、
最後に大量に振り掛けるチップであります。
この強烈な味と匂い、そしてソースとマヨネーズの濃い味で、
肝心のお好み焼きの生地や中身の味わいをほとんど感じません。
メニューもそれほど多くはないようで、
なぜ夜中まで流行っているのか不思議でありますが、
一品が千円以下ですから手軽に楽しめるのでしょう。
しかし、お好み焼きにも「オタク」が存在するのには驚きました。
夜中に仕事帰りなのか、一人でスーツ姿の入店。
いつも一人でくる常連らしく
スタッフと親しげに会話をかわすその姿はちょっとキモい。
すべてのメニューを制覇するようです。
「ぼちぼち」
同じく大阪風です。
内外装とレトロ調で周囲から浮いていますが、
創作居酒屋料理がかなり充実しています。
この価格(500円から千円主体)では、
使用調味料の問題を突くのはご法度か。それなりに楽しめます。
ウリの「山芋お好み焼」もまずまずで、
かなりの単品料理とヘタッた日本酒を頼んでしまい、
一人当たり1万円近くになったのが誤算でした。
こちらも人気のようですが、敢えてどちらかといえば、
メニューの豊富さの「ぼちぼち」でしょうか。
大阪の流行なのか、この店にもニンニクお好み焼きがありました。
しかし、私には「天現寺亭」の東京風お好み焼きが
一番安心して食べられます。