第855回 こんなラスクが1枚100円とは

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  • 2005年12月24日(土)
先日出張で品川駅から新幹線に乗り込む際、
話のタネにと、辻口さんの「和楽紅屋」へ立ち寄り、
ラスクをいくつか購入しました。
出張先で封を切って、取引先の知人たちと食べましたが、
辻口氏本人をまったく知らない人たちは、「なんだ、こりゃー」。

味噌味、ゴマ味、醤油味、柚子味などですが、
小さなラスクが1枚で価格は100円前後。
知人は「変な味でしかも高すぎ。
もともとラスクは、パン屋が売れ残ったものを再利用というか
加工して造ったもののはず。
100円でわざわざ、そして和風味でだすものなのか。」
という厳しい指摘でありました。
まったく辻口氏の威光が通用しない普通の人にとっては、
何の変哲もないというか、へんな味だけの「ラスク」。
100円では利益の上げすぎだと、かなり怒っておりました。

実際、辻口さんは最近何かに憑かれたように
商業主義、営利第一主義を前面に、多店舗、多角経営に
まい進しています。
デパ地下販売、お取り寄せまで進出しているとネットで知りました。
スクールやブライダル関連まで食指を伸ばしているようですが、
それほど稼ぎ急ぐ理由は何なのでしょうか。
「大奥」というドラマとのタイアップなのか、
「ラスク大奥」なるものも682円で販売しています。
彼の経歴(あくまで本人によりますが)では、
修業時代の志、実家の再興、などの純粋な気持ちは
どこへ置き忘れてしまったのでしょうか。
なぜに、これほど急ぎ足をするのだろうか。
もっと足元を踏み固める時期ではないかと思うのですが、
以前にも書きましたが、稼げるときに稼ぎきる、
自分の賞味期限の限界を悟っての蛮行としか思えません。

「辻口」というマスコミに造り上げられたブランドを考えず、
ブラインドで
彼のロールケーキ、ショコラ、ラスクを食してみてください。
決して、騒がれているほどのものではないということが
誰でもわかると私は思います。