第852回 二度目で飽きた、蟻月 2

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  • 2005年12月21日(水)
もつ鍋はポン酢、醤油、味噌味の3種が@1200円で
2人前からオーダーできます。
しかし鍋が出てくるのに20分かかるとスタッフは言います。
その間に、かなりの種類のあるサイドオーダーを頼ませて
客単価を上げる戦略なのは、鰻の「尾花」と同じです。
しかし、ここにもモツ鍋をわざと遅くして
サイドオーダーを頼ませているのではないかとの
疑問がわいてきます。
20種以上の居酒屋料理が500~800円で豊富に揃っていますが、
なぜ、これらの小料理よりモツ鍋の方が、時間がかかるというのか。
造り置いたスープとキャベツ、ゴボウにモツを鍋に入れるだけの
「モツ鍋」が20分以上かかるのに、
レバニラ炒めや半熟玉子、から揚げ、揚げ出しなど
調理が必要な料理があっという間に出てくる不思議に
気がつく客は居ないのでしょうか。
冷静に見ればこの矛盾がわかるはずです。

居酒屋風の小料理は
価格を考えると使用調味料など細かいことを言わなければ
みな悪くありません。
そしてモツ鍋は、どれも野菜がたっぷり入っていますが、
一番量が多いのはニンニクではないかと思うほど、
スープにその旨みというか、多すぎるからか苦味を感じます。
これだけニンニクを感じる食べ物は初めての経験です。
かなり昔、
恵比寿の当時の人気洋食屋「キッチン ボン」とかいう店に
通った経験があるのですが、
なぜかあるボルシチ、鮑サラダ、シャリアピンステーキなど
すべての料理に過剰にニンニクを投入した料理を思い出しましたが、
それ以上の使用量と考えます。

しかし、初訪問時は、
数え切れないほどある焼酎を片手に物珍しさもあって
簡単に食べきりました。
醤油と味噌味の両方を調子に乗って頼んでしまいましたが、
サイドオーダーもかなり頼み、
結構飲んでも一人5千円前後で終わったのは
価格面だけから見ればよい店かもしれません。

<結論>
帰宅後コートや衣服はすぐさまクリーニングへ直行です。
帰りの電車では、ニンニクの匂いの染み付いたコートのためか、
他の客から顔を背けられました。
店での支払いは高くないですが、食事代以外に費用がかかる店。
しかも、2回目の訪問であっさりこの濃い料理に飽きてしまって
行く気がしなくなりましたが、話のタネに1回、
短パンTシャツ、できればスイムウエアで入店できればお勧めです。