第851回 二度目で飽きた、蟻月 1

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  • 2005年12月20日(火)
一昔前、
繁華街にはシンボルマークであった赤い幟が辺り一面はためいて、
そのブレイクは半端でなかった「モツ鍋」は、
しかしあっという間に沈没しました。
繁華街や飲み屋街に、極端に言えば、
10メートル置きに店が乱立していたかもしれません。
それが、あっという間に消滅してしまったのですから、
日本人の飽きっぽさというのは半端なものではないようです。
熱しやすく冷めやすい、現在はジンギスカンが流行というか
既に峠を越している感もありますが、
この手の店がニョキニョキ出店してきていますが、
早晩、同じような道をたどると私は考えます。

モツ鍋も二度と流行らないだろうとの予測していたのですが、
業界人の口コミで
再び数年前からピンポイント的にブレイクしてきたようです。
その中でも有名なのが、モツ鍋屋「蟻月」。
恵比寿駅から徒歩10分、
今でもまだ流行っているのでしょうか、
柔らかいだけで肉の味がしない
「キムカツ」の行列を右手に通り過ごしてからも
かなりの距離がありますから、立地はあまりよくありません。
2階建ての一軒屋のようですが、
共同ビルなら営業は無理ではないでしょうか。
店に近づいただけでニンニクの匂いを漏れ嗅ぐことになり、
ドアを開けると目にもしみそうな強烈な刺激臭が襲ってきます。
鼻が慣れるのに10分はかかるでしょう。

予約が困難だと知人から煽られ、
予約受付の2週間前の15:30から電話を掛け続けましたところ
話中で本当に繋がりません。
30分以上経ってからようやく繋がって予約できたのですが、
私は予約困難に見せるため、
わざと受話器を上げているのではないかと疑ってしまいました。
なぜに、モツ鍋ごときで
こんなに予約に苦労しなければならないのか。
店内に入った瞬間のこの強烈な匂い攻撃を受けて
私は思いとどまりましたが、これほどの人気店でなければ、
食べずに立ち去ってしまったかもしれません。

<明日につづく>