第834回 〆にパスタが流行なのか

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  • 2005年12月3日(土)
パスタというとイタリアンで前菜の次、
メインの前に食べる皿というのが今までの考えだと思います。
最近は、イタリアンではなくフレンチでも
パスタを出す店(レトワールやブノワなど)が
出現してしまっていますが、
パスタをメインの後の〆に出してくる店を
見かけるようになりました。

たとえば、「カーサ ヴィニタリア」。
あの原田氏が「アロマフレスカ」と併設して
二の橋近くに出した人気店でありますが、
アラカルトもありますが、
テーブル全員が同じパスタを頼まなければいけないなど
使い勝手の悪いコースには、
メインの後にもう一度他のパスタが用意されています。
グラム数も指定できるようでして、
最後の腹具合を調整できる合理的なシステムともいえますが、
裏を返せば、
メインまでの料理の総量が少ないということだと思います。

また、「ビンゴ」も
先客の進み具合でどの皿からスタートするかわかりませんが、
メニューに載っている順番では、
メインの後にパスタ類を配置しております。

和食のコースでは、蕎麦などの場合もあるかもしれませんが、
大抵はご飯物で〆てデザートへ移ります。
フレンチやイタリアンでは途中でパンなどを補給するので
あまり気がつかなかったのですが、
やはり和食と同じく最後は炭水化物で〆たいという
ニーズがあるということなのでしょうか。

しかし個人的な嗜好でいわせていただければ、
〆のパスタは、ラグーなどの重めではなく、
アーリオ・オーリオなどシンプルなものであって欲しいと思うのは、
私がある程度の年齢に達してしまったからでしょうか。