第832回 今度は古奈屋だろう

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  • 2005年12月1日(木)
第826回のコラムで述べましたように、
マスヒロさんウォッチャーの友里は、
彼が絶賛するものはスゥイーツを除いて
なるべく食するように心がけております。

当然「週刊現代」で毎週、
「大人の週末」で毎月必ずチェックしているのですが、
前にも書いたように、資金繰りが厳しいとは思えませんが
ここのところB級路線に舵をきったのかと思うくらい
低価格のお店を連続で取り上げています。
おそらく深刻な「ネタ不足」なのでしょう。
「ベタ褒め系」や「宣伝系」、「ガイド系」のグルメライターたちは
それぞれ得意なテリトリーがあり、
互いの領分を侵さないものかと思っておりましたが、
このままマスヒロさんが本格的に「B級路線」を突っ走り続けたら、
柳生九兵衛さんや「築地王」の生活を脅かすことになると
つまらぬ心配をしております。
なにしろ「B級店」は数え切れないほど存在しています。
ちょっと目を放した隙に閉店してしまったといった
出入りの激しい業界のようですが、
ネタとしてはほぼ無限に近いものがあります。
B級店ならば友里や他のアンチマスヒロの方も
深追いしてこないだろうとの思惑もあるのかもしれません。

「週刊現代」で「グリル満天星」を取り上げてきたのを読んで、
私は早晩この「古奈屋」の宣伝もしてくると予測します。
支店を含め古奈屋本店の記述が
「食べ歩き手帳」に目立ってきたからです。
しかし、これだけ多店舗展開している店を今さら宣伝、
煽って何をしたいのか。
出汁を利かしたカレーを使ったうどんがウリの店、
エビフライはまだしもバナナまで入れてくる発想に脱帽ですが、
昔の「蕎麦屋」の定番うどんをお洒落に食べさせてくれるだけの店。
千円チョイで食べられる、10店舗以上の人気チェーン店で、
誰でもわかり易い味なだけの店なのに、
わざわざ取り上げてどうするのか。
「ベタ褒め」は想定の範囲ですから、
今さら言及しても何の新鮮味もありません。

単なる原稿料稼ぎのためのネタ店なのでしょうが、
私は一読者としては
もうすこし面白みのある店を取り上げてもらいたいと希望します。
「古奈屋」へ再訪するほどのネタ的な魅力を感じないからです。
友里が「古奈屋」を取り上げて斬っても
面白くもなんともないでしょう。