第734回 プリンスホテルのタイアップ広告にマスヒロさんが

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  • 2005年8月25日(木)
最近雑誌やムックで
やけにタイアップ広告が目に付くと感じるのですが、
以前もこんなに氾濫していたでしょうか。
ネタ探しで色々な週刊誌、月刊誌、季刊誌を
購入しまくっている友里ですが、
そのアイテムに先月から「大人のウォーカー」が
また一つ加わってしまいました。
買うのはいいのですが、斜め読みでなかなか読みきれません。
よって、どんどん部屋に山積みして保管し続けることになり、
狭い家を大きく占拠。家人のイライラは限界に達しそうです。

その「大人のウォーカー」、
先月号はマスヒロさんと「キャンドル」の関係で
楽しませてもらいましたが、9月号も突っ込みネタがありました。
「東京プリンスホテル パークタワー便り」
というタイアップ広告のスペースがあるのですが、
今回のゲストがマスヒロさん。
料理評論家以外にホテルガイドを上梓するなど
ホテル通と彼を紹介し
彼の海外旅行やホテル、食事のエピソードを掲載することにより、
間接的にプリンス パークタワーを
彼のお勧めホテルと刷り込んで宣伝効果を上げようとしています。
勿論バーターで、マスヒロさんの「イチロー」本、
そしてセミナーの宣伝も載せてありました。
スタンドカラーのシャツを完全にやめてしまったのでしょうか、
アップも含めて2ページで
彼のジャケット姿の写真を4枚も使用しているのは
あまりに不自然。
でも、「五軒のホテル」「世界のとっておき」の著書で、
いかにも旅慣れたホテル通、旅館通を自慢している方が、
このホテルを間接的とはいえ宣伝してしまっていいのでしょうか。

「大人の週末」でもかなり厳しく指摘していたと記憶している
「プリンスタワー」。
今はカリスマ性も地に落ち、秘書たちとの醜聞だけが記憶に残る
あの堤さんが全精力をかけて造ったというホテルですが、
外観は私には、
垢抜けない一昔前の高層マンションにしか見えません。
ホテル内のレストランもまったく時代遅れ。
最高層階にラウンジやメインダイニングを配するという
相変わらずのスタイル。
そして、地下にその他の飲食店を集中させています。
鉄板焼や和食、中華、鮨はまだしも、焼鳥店まで出してしまって、
これでフラッグシップホテル、
高級ホテルと自慢できるのでしょうか。
ファミリーホテルの品川プリンスや
すっかり埋没してしまった東京プリンスの飲食店スタイルと
たいして違いがありません。
どの店もおそらく自営店なのでしょう、
まったく良さそうに思えませんし、
実際鮨屋に入りましたが、内容はまったくの街場寿司でした。
何を勘違いしたのか、ボウリング場まで造ってしまって、
これでも高級感を打ち出せると考えたところに、
独裁経営の怖さ、そして滑稽さを感じます。

何十年も前の、
日本独自のリゾートホテルのコンセプトから進化していない
シーラカンスホテルだと思うのですが、
こんなホテルのタイアップ広告に、
自称「ホテル通」のマスヒロさんが
出演してしまっているのですから驚きです。
生活の為、売上の為には仕事を選ばないということでしょうが、
かえって自身のイメージダウンに繋がるということが
おわかりになっていないようですが、
それがいかにもマスヒロさんらしいといえばそれまでです。