第727回 鉄人の店はおススメなのか

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  • 2005年8月6日(土)
今更こんなわかりきったお題でコラムを書くな、
と叩かれてしまうかもしれません。
ネタ不足にしてもいい加減にしろと怒られるかもしれませんが、
私の記憶では一つのコラムとして
鉄人ネタを取り上げたことがないと思いますので、
一回だけご容赦ください。

最強、名誉をいれると鉄人は何人いるのでしょうか。
道場さん、石鍋さん、中村さん、神戸さん、坂井さん、陳さん
と直ぐ思いついたのは6名。
全員の店へは行った事がないのですが、私の行った限りでは、
読者の方にお勧めできるところはありませんでした。
当たり前の結論が先にでてしまいました。
友里が本当は鉄人の店はお勧めだ、と結論付けたら
少しは面白い話題を提供できるとおもうのですが、
わかりきった結果で申し訳ありません。

TV番組では中村さんを除いて
確かにおいしそうに見える料理を毎回造っていた鉄人たち。
私は2年前のデビュー?当時から、
「プロの料理人が本気でお金をかけたら、
誰でもおいしい料理が造れるはず。
ただ店では、経営方針など経営者、料理人の性格によって
まったく別物が提供される」
と述べてきました。
ですから、実績のある鉄人ならばなおさら、
限られた時間ではありますが、
最高の食材や調味料をつかって必死に取り組んだ料理が
まずいわけがない。
(実績という点で、神戸さんと中村さんの選出には疑問があります。
というより、
そもそも道場さんって和食界で有名だったのでしょうか)

食べ慣れた人、外食好きな人が今更
「ろくさん亭」、「クイーン アリス」、「なだ万」、
「四川飯店」、「ラ ロシェル」などへ行くとは思えません。
自腹でなくても、
時間の無駄と行きたがらない方も多いかもしれません。
つまりは、京都の「千はな」、「千ひろ」と同じく、
都外(府外)と一見の客、
そして初めての客を連れてくる接待族を期待しているのでしょう。
マッサをのぞくと、規模を大きくして
ほとんど人任せの営業ですから、CPがいいはずもなく、
特別印象にのこる料理ではない
平均的な無難な料理を出すというのは、実は当然のことと考えます。
最近は、地方のホテルの披露宴などの
宴会料理のプロデュースというか、
ただの名前貸しをしている鉄人たち。
私は都心で営業を続けていけるのが不思議でならないのですが、
「ラ フェドール」と同じく、
地方へ移転した方がはるかに集客に成功すると考えます。

それにしても、鉄人全盛時期、ワインブームも重なって
「クイーン アリス」の女性ソムリエが
マスコミにかなり露出していた記憶が今蘇りました。
彼女は、グラスに指輪を入れておいて
シャンパーニュを注ぐという演出で
プロポーズがうまくいくといった、
誠に変な提案をさかんにしていましたが、
最近はまったくその活躍を聞きません。
確か、良家の出身で「お嬢様ソムリエール」
と恥ずかしげもなく紹介されていた
Nさんはどうしているのでしょうか。