第692回 なぜあんなに客が入っているのか、CICADA
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- 2005年7月2日(土)
中身の割に客が入りすぎている寿司屋を取り上げましたが、
今日は同じく過大評価されていると私が思う南麻布の地中海料理?
「CICADA」について述べてみたいと思います。
連夜満席なんですね、これが。しかも半数近くが外人です。
立地は広尾・麻布近辺では最悪なところだと思うのですが、
なぜか流行っている不思議。
以前は「イ ピゼッリ」というイタリアンでした。
あの小泉さんが首相に成りたての頃、
一回訪れて新聞首相動向欄に載ったと記憶していますが、
当夜SPが警戒している所を偶然通りかかった私は、
なぜこの店に入ったのか不思議でした。
まったく流行っていなかった店だったからですが、
流行り廃りに関係なく、
小泉さんの行く店に旨い店少なし、の定説は健在のようです。
「赤坂砂場」、「権八」、「冨麗華」など
さしておいしい店と思えない店に行っていますからね。
さてこの「CICADA」近辺では飲食店が苦戦しています。
あるビルの地下のピッツェリアが
いつの間にか焼肉屋になりましたが依然として不振。
味はまともだと思っていたフレンチ?の「DD」は
やはり不振でワインバーに改装と迷走した結果閉店。
こんどは海南鶏飯屋になっていますが、
ホリエモンが通っているヒルズのお店とは違って
思ったように客が入っていないようです。
そんな立地の悪いところで、
なぜか勝ち残っているのが「CICADA」。
ランチのタジンというエスニックな魚貝の煮込みは、
クスクスとサラダがついて1500円。
夜は単品料理で、パスタも出す
イタリアンとスパニッシュの融合料理のようなものです。
グラスで飲めるシェリーが10種あり、
グラスワインも赤白かなりの種類を用意していて、
バルとしての使い勝手は良いでしょうが、
生ハムは別にして、メインの肉系は、
火が入りすぎたパサパサの旨みのないものなど、
大箱店の厨房スタッフのレベルの問題が典型的にでています。
ワインもボトルの値付けは安くはありません。
ざわざわとした小洒落た居酒屋としての利用価値で
外人なども通っているようですが、
料理自体に期待していく店ではないでしょう。
そういえば、この界隈の飲食店であまり外人を見かけません。
場所柄、外人の住居率は高いはずですから
もっと色々な店でみかけてもいいはずなんですが、
「CIKADA」が一手に
料理に拘らない外人を引き受けているので、
この立地でも盛況なのか、と納得している友里です。