第644回 今年の三越イタリアンフェア
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- 2005年5月15日(日)
百貨店の存在価値を問われて幾年にもなりますが、
こういうフェア、特にこの「イタフェア」は
毎年好評でかなりの集客に貢献しています。
あまりスペースがないですが、階上の催しフロアは超満員。
平日でもかなりの客が押し寄せていました。
私が毎年、ここでしか買えないものはないのですが、
その熱気に推されてつい買ってしまうのが、
オリーブオイルにオリーブ、そして生ハムです。
試食ができるオイルは、ついいくつか試してしまうと
気が弱い私は買わなくては立ち去る事が出来ません。
色々な漬け込みのオリーブも各種味見したら
無意識にまた何種類も購入していました。
そして、今年はよせばいいのにワインまで試飲してしまい、
値付けは安くはなかったですが
イタリアワインまで何本も買う羽目になってしまいました。
そしてまた楽しみにしているのが
出店しているイタリアンでのランチです。
同じく、このフェアでしか食べられないというものはなく、
本店よりこちらの料理がおいしいはずがありません。
本店と違ってかなり制約があるから当たり前ではありますが。
今年は、毎年おなじみの「ベットラ&ヒロ」のほかは、
新しく「エム ディ ピュー」と
「SENPLICE」が出ていました。
常連だった女性だけの店「アンジェラ」は出ていませんでした。
明暗を分けたのは知名度とシェフの顔出しでしょうか。
TVコマーシャルにまででているオチアイやヒロはさすが。
土日は入店待ちでなかなか食べられません。
勿論、有名シェフも日曜には駆けつけており
集客に一役買っていました。
寂しかったのは「エム ディ ピュー」。
ベットラほどではありませんが、
かなりのスペースを貰っていましたが、日曜以外は閑古鳥。
やはり知名度が違うのでしょうが、
日曜でも室井シェフを見かけませんでした。
初出店ですから、ぜひ顔を売りそして集客してほしかった。
よく知らない人が見たら、ガラガラの店を見てしまうと、
本店へ行ってみようとは決して思わなくなるでしょう。
逆宣伝になってしまったと考えます。
南青山の「SEMPLICE」は5~6席ほどのカウンターだけ。
しかもパスタ茹器はありましたが、
ソースとパスタの最終調理は家庭用かと思われる
小さなIH器具での加熱で貧相。
でも毎日シェフが一人で調理していたからでしょうか、
他店と違って生パスタを出していたからでしょうか、
そこそこ客が入っておりました。
4日にかけて3店を食べ歩き、
「SIMPLICE」は2回食べてしまいましたが、
どちらも店で食べるレベルを要求するのは酷というものでしょうか。
特にベットラやエムディピューでは、
食べると余計に印象が悪くなると感じました。
味以外にも、盛り付けなど見た目も雑でがっかりしてしまいます。
飲食店の出店は、このフェア期間中で利益を上げるのではなく、
宣伝が目的のはず。
そういった面では、
「エム ディ ピュー」は完全に失敗したと思いますし、
ベットラやヒロはいまさら出店しても意味があったのか、
いや、集客というよりレトルトの売上を狙っての出店だったら
成功したのかもしれません。