第617回 銀座の人気だけの和食屋も見習って欲しい、てら川 京都 1
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- 2005年4月18日(月)
昨年11月の関西出張時、京都宿泊ということで和食。
高台寺 和久傳の直後でしたが、
昼食でもコラムのネタになるような店をと探したのですが、
人気店である「祇園 ささ木」や「草喰 なかひがし」には
まったく予約が入りません。
店に迎合したガイド本は信用できないので、
何かよいものがないかと考えたところ、
あるサイトを思い出しました。
私と同じく一般客の立場で京都の料理店に絞って紹介している
「京都グルメ情報&イタリア旅ガイドサイト」。
友里と違って上品な文体ながら
他のガイドサイトとは違ったシビアな評価も多い中、
「京都でCPは最高クラス」という記述に私は飛びつきました。
ガイド本で見かけたことがないのですが、
正式店名は「御料理 てら川」。
建仁寺近く、弓矢町の住宅街に、
民家を改造したかのような佇まいで
周囲からはちょっと浮いています。
入り口付近に厨房、そしてカウンターが6席、個室は2間という
15名弱のキャパ。
有名旅館「炭屋」の元料理長が独立したとのこと、
身の丈に合った、規模を抑えた店構えでまずは安心しました。
昼は5千円、7千円、1万円、
夜は1万円、1万2千円、1万5千円と
松竹梅の法則の通りの値付け。
初めてでしたので、夜と内容がさして変わらないという
昼の1万円を選択しました。
(その後最近再び昼に訪れましたが、相変わらず店内は満席。
隣県から訪れたお年を召した夫婦など客層はかなり高く、
ほとんどの客は5千円のコースを頼んでおりました。
サイト主宰者からも生の話を聞きましたが、
この店では5千円コースが一番のお勧めとの事。
京都近郊の方からもCPのよさを認められているのでしょう。)
京都の和食でもワインが流行っているのでしょうか。
提示された酒類のリストはボジョレーが3千円からあり、
ベルエポックという
プレステージシャンパーニュが2万円と
思ったより安い値付けでしたが、
肝心の日本酒は値段が開示されていません。
なぜ日本酒には明朗表示がないのか、
改善してもらいたい一番の問題点です。
<明日につづく>