第615回 ここにもライターの権威付けが・・・

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2005年4月16日(土)
以前のコラムで「権威付け」一般について書きました。
今回は、料理評論家、フード・レストランジャーナリストたちの
「権威付け」について考えてみたいと思います。
まずは自分のことから書かなくてはいけないでしょう。
私のプロファイルの唯一のウリは、「ソムリエ資格」でしょう。
自慢できるものではありませんが
(こう書くとまたソムリエから怒られる)、
一般の方よりはワインについていくらか詳しい、
といったイメージをもたらしてくれると期待しています。
理工系の学校をでたというのは、
いくらか数字に強い、ということを言いたかったわけで、
コラムでも時々、損益などを数値で述べた事があります。
いずれも、
他に特別書くものがなかったので仕方なく発表したものです。

ところでマスヒロさん。
現在の彼のカリスマ性を形成している根源は、
私が思うところ「ジョエル ロブション」と
「小野二郎」だと思います。
天才だ、神の手だとマスヒロさん自身が
彼らを神格化すべく煽っていますが、
その彼らと友達、親しい関係にあるというのが
彼の一番の「権威付け」だと思います。
たしかに、マスヒロさんのサークルなどのHPでは、
天才や神の手との密着した
ツーショット写真をトップに掲載しています。
10年だか20年来の友人関係だと自慢している対ロブション関係。
しかし、その時期、ロブション氏と密接な友人関係を結べるほど、
彼は言葉のコミュニケーションがとれる
語学力をお持ちだったのでしょうか。

犬養さんは取材件数1万数千店を最大のウリ、
権威付けにされていました。
理工系出身の友里は以前、理論的にこの数字をクリアするには、
まともな食事ではなく一日に何回も「チョイ食べ」をしなければ
達成できないことを暴露した記憶があります。
最近は売れっ子になってしまったので、
この自慢にならない権威付けの必要がないと判断したのでしょうか、
彼女のプロファイルではみかけなくなりました。
他にも自分のウリであるプロファイルを
少し変更してきたフードジャーナリストもいらっしゃいます。
大谷浩己氏はたしかボルドー留学経験があり
ワインに詳しいとうたっていたはずですが、
あまり的を射たワインのコメントがないと思っていたら、
最近のプロファイルでは
得意分野は「仏料理」に変わっているのを発見。
いずれも友里が問題指摘
(彼ら側からはケチ付けと感じるかも)したものでして、
あまり友里にいい印象をお持ちではないことと推測します。

そして、最近私がちょっと気になったというか
疑問に思ったプロファイルがあります。
いつの間にやら出現して、確かフードライターとしては憧れ?の
「東京最高のレストラン」の執筆陣にも加わってしまった
浅妻千映子さん。
「あら輝」の荒木氏との共著、江戸前「握り」を出版、
かなり盛大な出版パーティを有名ホテルで開いたのがきっかけか、
その後の荒木氏のかなりの勘違い経営を
助長してしまった方であります。
彼女の紹介欄にはかならず、「聖心女子大卒業」が、
いの一番に載っています。
色々料理評論家、フード・レストランジャーナリストたちの
記事や著書をチェックしている私ですが、
彼らのプロファイルで、具体的な出身大学名を明かしているのは
彼女だけではないでしょうか。
あまり料理店取材に出身大学名が必要とは思えませんが、
それだけ「権威付け」できるブランド学校だということでしょう。
他のライター、ジャーナリストとの
差別化を狙ったウリだと思います。

そのうちプロファイルに、聖心や東大卒だけではなく、
MBA取得とかをウリした料理評論家、
フード・レストランジャーナリストたちが
でてくるのではないかと考える次第です。
記憶は薄いのですが、確か、
MBAをもった人が料理人の店があると聞いた事はあります。