第597回 オープン時はよかった、メルヴェイユ 1

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  • 2005年3月29日(火)
麹町の「オー グー ドゥ ジュール」は、
マスコミなどで持て囃されたメートル岡部氏のサービスが評判で、
相変わらず人気を保っているようです。
確かに誰にでも人当たりの良い接客だとは思いますが、
それだけでサービスの達人なのかどうか、
私には疑問ではあります。

その分店が昨年9月に日本橋高島屋近くに分店を出してきました。
正式名は「オーグードゥ ジュール メルヴェイユ」。
マスコミが言うように
岡部氏が真のオーナーであると信じている人は少ないと思いますが、
本店はどの客にも当たりの柔らかい接客態度と
「オストラル」の元シェフ中村氏が造る
しっかり目な味の料理を5~6千円で食べられるということで
女性を中心に人気が出ました。
わずか数年で都心へ分店を出してきたのですから、
数少ないお勧めの店として本店を紹介した友里は、
オープン直後に駆けつけないわけにはいきません。
調子に乗ってCPを落としているのではないかと考えたのです。

「メルヴェイユ」は、高島屋からやや銀座寄り、
中央通りをちょっと入った小路に面しております。
鰻の寝床のように間口がせまく奥に長いのは本店譲り。
しかし、内装色のベースは黄色ではなく白と茶系の落ち着いたもの。
一歩中に入ってまず驚いたのは客層です。
本店とは違って男性、特にお年を召した方が多いのです。
中には男性客だけのグループも見かけました。
一見すると四谷の「北島亭」に来てしまったかと思ってしまう
居酒屋の雰囲気でありました。

<明日に続く>