第591回 この支払額でも納得か、高台寺 和久傳 2
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- 2005年3月23日(水)
板前が部屋にきて、その場で炭をつかって焼いてくれるシステム、
外人などの接待では多いにウケることでしょう。
丹波の松茸、クモコ(鱈の白子)、
餅で挟んだカラスミの焼き物などでしたが、焼き手はかなり若い人。
俗に言う「焼き方」のポジションの人ではないと想像しますが、
結構時間をかけてゆっくり焼いていたのには驚きました。
この焼き方では、経験の有無は関係ないと言うことでしょうか。
ご飯ものも驚きです。
穴子茶漬け、松茸雑炊、牛丼、海苔茶漬けの
4種が用意されていました。
高級料亭で出すネーミングではない牛丼など
疑問のものもありますが、
客はこの4種すべてを食べることが出来るシステムです。
勿論お腹具合が許せばのことですが。
よって果物や甘味にたどり着く前にお腹は一杯になりました。
しかし酒類のサービスはいかがなものか。
竹筒での冷酒が最初に1杯でてきます。
「京都 和久傳」でもある無料サービスですが、
新たに日本酒を要求すると、
この竹筒の冷酒で良いかと確認はありましたが、
続いてその竹筒をそのまま飲む羽目となりました。
これでは最初の1杯サービスはなんだったのか、わかりません。
席料に4千円、サービス料が15%と高いですが、
この雰囲気、ほぼ専用の部屋付きスタッフ、
そしてこの料理内容では不満はそんなにありません。
<結論>
それなりの料理をそれなりの雰囲気とサービスの中で楽しめます。
天麩羅「由松」で同じような金額を支払うくらいなら、
こちらの方が、遥かにCPが良いでしょう。
一晩3万円を軽く超えますが、
東京でのフレンチや高級和食に1回行くのを我慢して、
京都を訪れた際行っても損はしません。