第584回 立地と主人の第一印象で損をしている、真(鮨) 2

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  • 2005年3月16日(水)
この店の良いところは酒類の価格が開示しあるところです。
本来当たり前の事なのですが、
開示していない不親切で不明瞭な鮨屋が主流の今、
もともと鮨自体のお会計が不明瞭なので
酒だけ開示しても意味があるかは別にして、
客に安心感を与えるでしょう。
エビス小瓶が500円も安い。

ツマミは藁で炙ったものがありますが、
ほとんどは鮨タネとダブルものです。
時期物ですが、夏の眼高鮑の酒蒸しはなかなかのもの。
昆布〆の白身もおいしく仕入のルートが良いのがわかります。
同じく夏場に出された松輪の鯖は
やはり時期的には無理があるのか良くなかったのが残念。
やはり魚は旬に食べたいものです。

握りはコハダや小鯛など〆ものが程よく、
夏でも鮪がよかったことから、
秋・冬の旬にはより期待できるともの考えます。
すべてのタネが良いわけではなく、中庸なものもありますが、
この価格帯としては満足するもの。
ツマミと握りのお任せ、それに適度なお酒で、
一人1万5千円超で終わります。

<結論>
麻布・六本木近辺の高級鮨屋ではCPがかなり良い店。
近くにあればリピート可と考えますが、
ツマミで毛蟹(おいしいが)などを特注してしまうと
2万円を超えるので注意が必要です。