第576回 確かに繊細だが秀逸かどうか、流石 1
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- 2005年3月8日(火)
「朴念仁」で修業した主人が銀座に出てきたと
オープン前後からマスコミに取り上げられていた、
宝町駅近くのビル地下にある
「十割そば」をウリにしている蕎麦屋です。
蕎麦屋では初めて見たカウンター席が6、
そしてテーブルが4卓ほどのモダンな造りを狙った内装。
しかし、カウンター席はお勧めできません。
ビールサーバーがカウンター内にあるのは許せるとして、
飲料の中継点として使っているからか
グラスなどが雑然と並んでいるのです。
見た目が悪すぎです。
なぜにカウンター方式を選んだのか、その目的が理解できません。
銀座だからか、
ノンヴィンのシャンパーニュ(7500円)を置いていましたが、
蕎麦屋にシャンパーニュも私には意外。
日本酒が700円、焼酎は800円からありますが、
デカンタに入れてくるなど
量を考えると安く感じますが、肝心の料理は高い。
高額蕎麦屋の談合価格というのでしょうか、
ざる1枚が1千円。
蕎麦粉はキロ1千円程度、
どんなに高くても2千円以内のはずですから、
含まれる水の量を差し引くと原価率は1割あるかないか。
技術料を含むとはいえ、
蕎麦業界のこの談合価格に友里は多いに疑問です。
蕎麦屋の定番である蕎麦掻、出汁巻き玉子などの他、
お勧め料理として、割烹的な料理がかなりあります。
しかし、野菜の炊合せ、奥久慈シャモの焼鳥などが1千円前後。
高いかどうかを判断する前に、凡庸な味わいにがっかりです。
焼き茄子も小さな4片が600円、
酒肴盛り合わせ(1千円)は
わずかな蕎麦味噌、梅ワサビ、わさび漬け
の3種ですから高すぎです。
<明日に続く>