第568回 北島亭の味と量を期待してはいけない、サカキ 1
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- 2005年2月28日(月)
マスコミのバックアップもあってランチ時は満席です。
この店のキャッチは2つ。
フレンチも出す洋食屋とシェフが北島亭で修業、です。
よって前評判は上々の店となっております。
跡継ぎである息子が洋食に飽き足らず
フレンチを出すために「北島亭」の門を叩くと言うのは
神保町の「レストラン 七條」と同じ。
山本益博氏が絶賛しているのもお約束のパターンです。
酒屋の二代目なり三代目が、
ワインショップに店換えするのと似ていますね。
店内は「七條」と違ってかなり大箱で思ったより小奇麗。
ホールが2間に分かれていて計50席はあるでしょうか。
ランチ時はフルに客で埋まっておりますが、
ディナー時は奥のホールを主に使用しているようです。
スタッフは女性を入れて3名。
しかし、フレンチを出すと言う割に、料理の説明が出来ません。
創作系なのか、
ネーミングから料理を創造できるものが少ないのですが、
一々厨房へ料理内容を聞きに行っておりました。
お任せでコースを頼む客がほとんどなのでしょうか。
グループで行っても一つしかメニューを持ってこないなど
サービス面はまったく期待できません。
そして料理の高さに驚きです。
コースは5250円と7350円。
フレンチ専門店でも安い部類ではありません。
アラカルトも前菜は1500円前後ですが、
肉は最高値が
ココットでサービスされる仔羊ローストが4730円と
シェフの強気が伺えます。
平均すると3千円前後のメイン、
前菜とあわせると5千円は越えてしまうフレンチ洋食であります。
しかしワインは安い。
ノンヴィンのシャンパーニュが7千円を切っていましたし、
グラスシャンパーニュは950円ですから真っ当です。
白、赤ワインも3千円から9千円くらいで
しかも小売の1.5倍程度の値付けですから、頼みやすい。
スペシャルオファーとして、
80年代のボルドー1級、2級が2万円以上の価格でありましたが、
この雰囲気、スタッフサービスで耐えられるのかは疑問です。
<明日に続く>