第535回 東京一辛いのではないか、東坡 その2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2005年1月26日(水)
トマト豆腐とは、豆腐を潰したトマト煮込み。
多少の辛さもあり、トマト好きにははずせない一品です。
そして、最後の〆の麻婆豆腐。
この店は2人以上で行かなければ
この麻婆豆腐は食べきれないでしょう。
豆板醤を入れてからかなり煮込む調理は、
賛否が分かれるところと思いますが、
最後の仕上げに缶入りの花椒を振り掛ける
その量が半端ではありません。
振り掛けるのではなく、流し込む?
昔は袋から直接流し込んでいたとも聞きました。
まず一口食してください。
出来ればご飯なしで口に含む方がいいでしょう。

辛さの中に豆板醤や具の旨みを感じる事はなく、
ただ口中、喉が焼けるように辛く痺れるだけです。
この味が感じられないほどの辛さ、痺れ感をまず味わってから、
ご飯と一緒に仲間と食べきる努力をしてください。
無意味に辛い、と言ったらいいのでしょうか、
ここまで辛くする必然性をまったく感じない
この調理法に疑問を持ちながらも、
再訪を繰り返す友里。
自虐壁があるのかもしれません。

一方、他の料理は
白菜や青菜、セロリ、ジャガイモなどを使った
あっさり目の炒め物など。
あまり火力も強いとはいえない小さめの鍋一つの調理ですので、
満席の場合は料理の出にストレスを感じるかもしれません。
頼む皿数、酒量により価格はかなり振れる店ですが、
1千円台の料理が中心のメニュー、
一人辺り6~1万円の範囲です。

<結論>
あの麻婆豆腐をマダムや料理人が平然と食べきれるのだろうか。
信じられない辛さ、痺れで、
確実に味覚細胞が麻痺しますので、最後の〆にしてください。
翌朝はお腹にきて大変ですから、
初めての方は週末の訪問をお勧めします。
激辛好きの方、ぜひチャレンジを!