第495回 真面目に取り組んでいる店もある

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  • 2004年12月4日(土)
最近は、読者の方からかなりのメールをいただきます。
賛同、励まし、情報などのほか、
ご意見、ご指摘など貴重なお言葉をいただきまして、
なるべく素早く皆様へは
お返事なりご意見をコラムに反映させていきたいと
頑張っております。

ところで、どちらかというと経営姿勢に疑問のある店を取り上げ、
問題提起する事が多い私のコラムですが、
あるお店関係者の方から、
真面目に取り組んでいる店もあるのだから、
その事にも触れて欲しい、といったお言葉をいただきました。

確かにちょっと人気が出たらすぐに支店を出す、
イヴェントに出る、他の料理人と遊びまわる、
厨房を留守にする、など真面目とは言えない料理人がいる一方、
真面目な方も沢山いらっしゃると思います。

マスヒロ氏が値上げを薦めても断った店主、
頑なに厨房に毎日立ち続けるシェフ、
「衝立と店は広げたら倒れる」の格言どおり
分店を出さない料理人と、
大勢を占めてはいないかもしれませんが、
地道にやっている飲食店は結構あるのではないでしょうか。

先日取り上げた喫煙の問題もしかり。
客側だけでなく
料理人の舌にも影響を及ぼすであろうタバコですが、
まず自分がタバコをやめられない、
また店内全席禁煙にしてしまうと
客が減るのではないかという危惧から、
なかなか禁煙の輪は広がっておりません。
そんななかでも、自らタバコをやめる、
または全席禁煙にする
料理店もいくつか見るようになってきました。
料理人はストレスが多いから、といった
エクスキューズもよく聞きますが、
ストレスの多い職業はほかにも一杯あります。
真摯に飲食店のことを考える料理人と
客が今後どんどん増えていくことを望みます。