第482回 ワインの諸々 その38安い値付けのほうが、結果利益になるのでは?
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- 2004年11月21日(日)
ずばり取扱商品の値付けなのですが、
品質や実績で優位なものはなるべく高く売りたいと思うのは
営利を追求する立場としては当然です。
品物に差がない、
つまりどこにでもあるようなものは価格だけが勝負になります。
売れればこれだけ儲かる、と机上で計算していても、
実際売れなければ1円も入ってきません。
薄利多売か厚利小売か、
できれば厚い利益で多数売れるのが理想ですが、
この営業戦略が成否を決定するといっても過言ではないでしょう。
現在ほとんどの飲食店で提供されるワインは、
普通のどこにでもあるものが一般的です。
レア、古酒はほとんど見かけません。
つまり、ワイン好きにとっては、
保管状態があるレベル以上ならば、
店にあるワインはどこにでもある、
どこでも手に入るものと言えるでしょう。
しかし、ノンヴィンシャンパーニュの値付けが
一番わかりやすいですが、
7千円を切る店から
なんと1万円を超える値付けの店まで色々です。
いくら3倍儲かるといっても高すぎては売れません。
7千円でも数千円の粗利がでます。
1本売るのに苦労するより、薄利多売、
つまり「あの店はワインがリーズナブルだ」との評判をたて、
ワイン好きが沢山のワインを注文する方が
店にとって結果、売り上げ、利益が増大すると考えるのですが、
いかがでしょうか。
目先の利益ではなく、
長いタームで考えたほうがいいのですが、
そのことがわからない料理店が多いのが
友里には不思議でなりません。