第477回 料理以前に問題がある、ナルカミ 2
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- 2004年11月16日(火)
前菜、メインとも付け合せの野菜などを豊富に盛ってあり
ボリュームは充分。
スペシャリテと言われた黒豚とフォアグラのテリーヌは、
濃厚そうな食材の割にインパクトはなく、
赤穂の塩と黒七味が添えてありました。
フレンチにまで黒七味を取り入れる
シェフの変な創作性に驚きました。
ニュージーランド産の仔羊は胡麻を巻いていましたが、
この価格なら
胡麻の助けを借りなくとも満足する調理と
それなりの質の食材を出して欲しかった。
各皿量は充分、
味も雑誌で言われるほどのものはありませんが、
悪くはありません。
しかし、この店は料理以前のところに問題があるのです。
入店してから直ぐに気になったのですが、
ホールにかなりの「小バエ」がいました。
テーブル上も闊歩していましたし、
チーズプラトーの上でも数匹歩いていました。
食べたかったチーズに小バエが集っていたので
断念したくらいです。
これらの小バエに
ホールスタッフは気がつかない訳がないのですが、
プラトーを悠然と横断している小バエに対しても
スタッフは何事もないように見過ごしておりました。
小バエと仲良く3時間過ごして
軽く一人2万円を突破。高すぎです。
<結論>
料理、ワインと値付けは高いが、
野菜をふんだんに盛った量も充分なフレンチ。
内装やカトラリーで主張したいようだが、
他にすぐさま取り組まなければならない事があります。
街場のラーメン屋でも見られない小バエの多さに唖然、
オーナーシェフの衛生観念の改善がまず必要でしょう。