第469回 本当に辞めちゃうの?ボリーさんとレトワール
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- 2004年11月8日(月)
タイユヴァン(恵比寿のレストランから)撤退、
エノテカのレストラン部門売却、
青柳グループの六本木ヒルズからの撤退、
と今年のレストラン業界は大荒れ、
ますますこの業界は混迷の展開となってきているようです。
そんななか、読者の方々から
更なるショックの情報を教えていただきました。
「ロオジエ」のジャック・ボリーさんが今年一杯で引退。
恵比寿の「ル レストラン ドゥ レトワール」が年内で閉店、
というものです。
二人の料理人の性格はかなり違うと思いますが、
ボリーさんと三鴨氏の料理を私友里はかなり評価してきました。
片や高額グランメゾンでもかなり前に予約が必要な人気店、
片や当日でも飛び込みオッケーなくらい客が少なく、
料理を正当に評価されず
パスタも出すような店になってしまった不人気店と、
まったく極端な評価を受けている両店ですが、
じっくり食べてみればどちらも料理は個性ある本格的なもの。
勿論おいしい料理です。
営業姿勢やシェフの性格などの問題で、
集客が芳しくないのが明暗を分けたと考えます。
東京では屈指の料理人と思っている二人が
時を同じくして辞めるという噂に私はびっくりしたのです。
知人に確認してもらったところ、
ボリーさんは確かに近々辞めるようですが、年内ではないそうです。
おそらく来年の春先までではないでしょうか。
「レトワール」はスタッフ不足と採算性の問題なのでしょう。
以前に私は三鴨氏について、
オーナーシェフとしてよりも
資金力ある会社の雇われの方が力を発揮できるのでは、
と述べたことがあります。
読者の方も言われていましたが、
もしかしてボリーさんの後釜として、
「ロオジエ」に三鴨氏が入る、なんてことになったら、
また面白くなるのですが、それほど名前が売れていないので、
可能性はないでしょうね。
資生堂にそれだけの勇気があるとは思えません。
東京ではイタリアンほどフレンチに元気がありません。
新店のオープンも数は少ないでしょう。
性格は別にして、実績ある
もしくは腕のある料理人の今後が非常に気になる友里です。