第427回 本店は満足、サン パウ 1

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  • 2004年9月27日(月)
今年前半、鳴り物入りでオープンした
コレド日本橋の「サン パウ」。
雑誌で一気に経営元のグラナダ社長も露出して、
その名は広まりましたが、
それまで何人の方が知っていたスペインの2つ星店だったか。
私の食後感は既にこのコラムで述べてありますが、
そのあまりの印象の悪さに、バルセロナへ立ち寄った際、
無理して本店を訪れる機会を造りました。

事前調査の結果、メニューに昼夜の差がなく、
その立地、雰囲気を考えると昼間の方が魅力的と判断して、
予約はランチ時としました。
(といっても午後2時頃ですが。)

バルセロナからタクシーで飛ばして40分ほど。
しかし、この港町の道が入り組んでいるせいか、
場所が特定できずかなり迷いながらの到着となりました。
店は日本橋支店と同じように
1階が厨房、2階がホールとなっております。
上品で瀟洒な造りではありますが、
支店のような派手なグランメゾン系ではありません。

ウリであるテースティングメニューが96ユーロ、
前年は86ユーロと聞いていましたから、エスカレがあるのですね。
しかし、邦価に換算して13000円弱、日本の支店の約半値です。
(1ユーロ135円として)
アラカルトもありましたが、
一品が30~40ユーロとなっていましたので、
迷わず日本と同じく
テイスティングメニューを同伴者とオーダーしました。
ワインもかなり安い。
カヴァは25ユーロから、
ワインはボルドーもの、ブルゴーニュものともに
30ユーロくらいからあり、スペイン物にいたっては、
15ユーロから取り揃えておりました。
日本の支店のリストは読みにくく、
私の記憶では1万代後半以上のワインが主体であり、
1万円以下のものあったかどうか。
料理、ワインともに
かなり本店と支店では値付けが違っているのが不思議でした。

(明日につづく)