第395回 あの店は今・・・ ロンフウフォン
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- 2004年8月26日(木)
全盛期は数ヶ月待ちであった予約も、
1ヶ月以内でも充分入るようになったと聞いております。
久々に訪れた私はその黒板をみてびっくりしました。
2枚の黒板に書かれた料理は、前菜系を含めて14種ほど。
たしか以前は
もっと多くの料理をリストアップしていた記憶があります。
皿数の多い7千円のコースは麺とデザートを除くと8皿。
つまり、黒板に書かれている料理の半数以上が
出てきてしまうことになります。
相変わらず食べる料理の半数にあたる
4皿を客がチョイスできるシステムでしたが、
逆に食べたくない料理を指定したほうが合理的ではないでしょうか。
来店時に次回の予約を入れ続けるリピーターが多かったはずですが、
この料理数では2回かからず制覇してしまいます。
常連といえども
日を置かずに通う意味はなくなってしまったと考えます。
「ピータン豆腐」はその名声のわりに印象に残りません。
皿数が多い割に漫然と食べすごしてしまいがちですが、
陳皮、八角、クローブなどで煮込んだ鶏団子は
記憶に残る1品でした。
野菜や魚料理も傑出しているとは感じないまでも
悪くはありません。
拙著では数ヶ月も待つほどの中華ではないとのことで、
一番低くカテゴライズしましたが、
1週間前ほどで予約がとれるほどこなれてきたのなら、
1回は訪れても話のタネにはなるでしょう。
料理の出が遅く3時間コースになりました。
遅くスタートした隣客と同時に同じ料理がでてくるのは、
シェフが一人しかおらず
苦肉の策のこのオーダーシステム故に
仕方がないことなのかもしれません。
カメ出し紹興酒の状態に不安がある気がしましたので、
はじめてこの店でワインを頼みました。
紹興酒はこの1種しかないからです。
村名や格付けなしといえども1980年代の赤ワインを、
7~8千円で提供しているのは面白い。
料理に合う、合わないは別と割り切って飲みました。