第385回 鮨屋とは思わないほうが無難、鮨 なかむら 2

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  • 2004年8月3日(火)
ツマミに握りを含めたお任せコースが基本です。
煮鮑をフランス産の塩や
肝ソースで食させるパフォーマンスはどうでしょうか。
煮仕事に自信がないのではと勘ぐってしまいます。
この季節、旬であるトリ貝をわざわざ炙る必要があるのか。
せっかくの佐島の煮タコもうまくはなかった。

鮪も最高品質とは感じないまま握りに突入しましたが、
これまた期待はずれの連続です。
シャリが力不足なのです。
コハダは勿論、赤身や中トロ、そして干瓢巻きと
まったくネタ負けしておりました。
簡単に言えば、
ご飯の上に魚の切り身が乗っているだけと考えた方が良い。
握りも緩すぎです。
客が食べるとき崩れることを避けるため、
シャリは相当小ぶりにし、
ネタを3方からUの字型に包み込んでいます。
よって手や箸でつまむ時は、ネタごと包み込むことになり
崩れをごまかしておりました。
握りの形が変なのです。

お酒は日本酒が20種、焼酎が15種とかなりの品揃えですが、
逆に回転が悪くなり新鮮な酒が飲めない可能性があります。
よって日本酒は甘口というか、
コッテリ系の純米が主になっておりました。
江戸前の技術を感じないツマミと握りで一人2万円弱、
珍しい女性の江戸前仕込みが見られますが
CPが良いはずがありません。

<結論>
ここを鮨屋として訪問してはいけない。
職人には見えない
女性スタッフに重要な仕事を任せているのですから、
主人の技量は知れています。
ミーハーな業界系、芸能人系以外は近寄らなくていいでしょう。