第370回 京都のクイーン アリスか、京都和久傳 1

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  • 2004年7月19日(月)
山本益博氏が売り出した料理店の中でも力を入れている和食店です。
昨年だか、
ニューシェフ オブ ザ イヤーに値するとまで賞賛された
若き料理長率いるこの店は、
「高台寺 和久傳」のデュフュージョン版です。

場所は京都駅伊勢丹の11階。
隣のグランヴィアホテルに吉兆が入店していますから
競争が激しいのではないかと思いましたが、
どうやら山本益博氏や犬養裕美子氏のおかげで
一人勝ちしているようです。

伊勢丹のこのフロアはまさに雑居フロア。
駅ビル専門豚カツ屋、廉価版寿司屋、うどんすき、洋食など
11階はバラエティーです。
その雑居フロアをなぜに京都の老舗、和久傳が
いかにディフュージョンといえども選んでしまったのでしょうか。
ひとえに観光客の集客を狙ったとしか思えません。

昼間のオープンは11時。
開店と同時に次々と客が押し寄せてきます。
大箱なホールは60名ちかいキャパでしょうか。
10席と20席のカウンターが2列、
うち一列は窓越しに高層から街を眺められるようになっています。
夜景の眺めだけでも客が釣れるように考えた席配置、
そして私が驚いたのはテーブル席です。
なんと12席や20席の大テーブルが相席用として堂々と鎮座。
つまり、この店のコンセプトはグループ客をどんどん詰め込む、
観光地型の和食だということです。

窓側のカウンターに座り振り返ると、
続々と入店してくる客は老若ありますが
ほとんどが女性客のみのグループです。
男性は数えるほどしかいません。
まさに一時期の「クイーン アリス」状態となっておりました。
今時「クイーン アリス」の料理を旨い、まずい、と
評価すること自体が無駄なことは広く認知されています。
あの山本益博氏にしても犬養裕美子氏にしても
取り上げないほどの店なのですから。
そして、この店も早晩同じ道をたどることになるのでは
と思ってしまいました。

<明日へつづく>