第344回 あの店は今・・・ たまキャアノ

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  • 2004年6月23日(水)
門前仲町にあるカウンターイタリアンです。
住宅街に自宅の1階を改造した小さな店は、
10席を無理に詰め込んでいますが、いつも満席です。
女性シェフの名前から「タマ」をとってつけた珍しい店名と、
主婦がイタリアンを勉強して「シェフ」になったという話題、
そしてこの悪立地条件が揃い、
知る人ぞ知る流行のイタリアンになりました。
立地や店名、シェフの履歴のサプライズに加えて、
家庭料理の延長線上ながら
一皿千円前後に抑えた価格にCPの良さを感じたものでした。
山本益博氏も再三取材を申し込んだそうですが、
断られ続けた様で、
彼は最近同じ門仲で、
「パッソ ア パッソ」というイタリアンを見つけ出し、
名伯楽のごとくただいま売り出し中であります。

今回の訪問は1年以上間が空いてしまったでしょうか。
門仲から歩いて行くと、
その「パッソ ア パッソ」が右手に確認できました。
「たまキャアノ」に比べてはるかに駅に近い。
しかし、店構えや雰囲気だけからの推定ですが、
CPの良い料理、サービスのような気がします。
機会があったらぜひ、訪問してみたい店の一つとなりました。

肝心の「たまキャアノ」。
相変わらず18時過ぎには
どんどん客が入店してきて満席となりました。
このスペースでは必ずしも居心地が良いとは感じない
すし詰め状態は変わりません。
ボードにかかれたメニューの読みにくさ、
しかし料理の種類も多く、値付けも変わっておりません。
ワインも最高値が4千円を超えるものがありましたが、
安いものも用意してあり
営業姿勢に変化はないように見受けられました。

女性シェフの態度も肝心の料理も同じレベル。
山本益博氏に媚を売らずにマイペースでやってきたから
舞い上がりや勘違いがないのかどうか、
しかしこの姿勢を他の人気店も続けていってもらいたいと考えます。