第276回 あの「分とく山」が大箱店に!

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  • 2004年4月16日(金)
もう10年以上たつのでしょうか。
西麻布の小さなビルにあった
「分とく山」は10名前後のカウンターと
小さな個室だけの収容人数が功を奏したのか、
予約のとりにくさで有名な人気店でありました。
ディフュージョン店である、飯倉片町店や伊勢丹店を出しても
その地位は微動だにしませんでした。
しかし、この本店の移転はどうなるでしょうか。

ここ数ヶ月、西麻布の一角を歩くたびに気になっていたのが、
変な造りの2階建ての建物でした。
全面ガラス張りのようなのですが、
外側に、ブロックを横にして隙間を開けながら
多数配列している壁が異様な雰囲気を与えていました。
ブロック塀を建てる前に、
ブロックを仮置きしているのかと思っていたのですが、
それが外壁と言うか、最終的なエクステリアになっていたのです。
最初は意図がわからなかったのですが、
開店準備のため夜の灯りがついてから私は感心しました。
隙間から覗こうにも、店内がよく見えないのです。
完全に目隠しするわけでなく、開放感を損なわず
外からの目を気にせず食事ができるようにしたようですね。
「パ マル」や「リストランテ キオラ」の
問題点を解決したアイデアと考えます。

店内はカウンターとテーブル席。2階にもホールがあるようで、
ダイニング系の内装で、
かなり大箱になっているようにも見受けられます。
建屋は簡易的な感じもするので、
土地を買い取って出店してきたのではないと推測しますが、
それでもこのスペース維持の管理費は相当なものでしょう。
固定費の増大は避けられません。

価格や料理内容に変化はないのか、
このコラムが皆様の目に触れる頃には、
友里は訪問済みのはずです。
友里の評価はいずれコラムにアップします。