第254回 ある週刊誌への取材回答 その8さわ田のネタについて
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- 2004年3月25日(木)
「ただ、ネタが良い、素晴らしいとの評判ですが、
彼のルーツは銀座の「青木」のはず。
仕入れに対する顔、ルートは今の「青木」若主人と
大差がないと考えます。
街場の独立したての鮨屋で、そんなに顔が利くとは思えません。
ということは、実は銀座の店と同じ仕入れ元で、
中野坂上という意外性のある場所柄のせいでうまく感じるのか、
それとも原価率を上げて
より「青木」より上物を仕入れているのか、どちらかでしょう。」
とありますが、主人は青木のルートを使うことなく、
自ら築地に飛び込んでいって、
一からルートを築きあげていきました。
彼は、8年前に半年くらいしか「青木」には所属しておらず、
「青木」の仕入先のルートなどは、利用していないようです。
築地は新顔には厳しい部分がありますが、主人の熱意にうたれて、
いいネタを卸してくれるようになったとのことでした。
<回答>
出身が「青木」ということは本人も言っていたのですが、
半年しかないとは知りませんでした。
本人も言っていませんでしたし、
他のジャーナリストも
そこまでは紹介していなかったと記憶しています。
あくまで私の推測ということで考えを書いたのですが、
この文は「食材がいい」ということを意味したつもりです。
場所の意外性で、それ以上においしく感じる事は、
人間の先入観としてあると思います。
この記述が、事実無根といえるほどのものなのか、私は疑問です。
青木より上のネタに感じるのは、
場所の意外性によるものか、より上物を仕入れているのか、
と書いただけでどこが間違っているのか、
私には貴誌の質問の意図が理解できません。