第226回 友里征耶の疑問 その3隠れ家系の店にはなぜ箸があるのか
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- 2004年2月26日(木)
ですから、あまりこのような店の経験がありません。
でも数少ない訪問店、例えば六本木の「まっくろう」や
上大崎の「SIMPEI」は
料理自体やCPに問題があること以外に私が疑問なのは
「箸」の存在です。
一応フレンチを謳っている店のはずなのですが、
この両店には最初からお箸が備えられています。
これは、パリやローマの隠れ家風日本料理店で、
ナイフとフォークを出しているのと同じ事でしょう。
外国では完全なミスマッチ、滑稽と考えます。
最後にお椀やご飯物を出すからだという理由も考えられますが、
それでは外国の和食屋で
最後にパスタやクスクスがでてくるのでしょうか。
私はこれら隠れ家レストランを好む
客層のニーズによるものではないかと考えます。
いわゆる昔でいう業界系、
そして特に「まっくろう」で頻繁に見かける
芸能人系の方の好みと考えます。
要は、純粋なフレンチ、イタリアンは性に合わない、
和食っぽいテイストで、
和食っぽく食べたいという声があったからなのでしょうが、
この手のニーズが現在、そしてこれからも続くのか私は疑問です。
最近の週刊誌では、
「芸能人に会える店特集」なるものを見かけなくなりました。
この手の店が純粋に料理を楽しめるものではないという考えが
広まってきたということでしょうか。