第22回 初訪問、プリモ バーチョ(西麻布)

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  • 2003年6月9日(月)
<事前情報>
ネット、口コミで収集した私の前知識としましては、
1.昨年8月に西麻布1丁目に出来た、派手なビルの1階
2.店名は「ファースト キス」らしい
3.「ラ ゴーラ」から独立したシェフとメートルの店
4.コースは7000円、12000円とやや高め。
  アラカルトがお勧めらしい。
5.ワインの種類も多い

<感想 他>
立地条件
2~3年前の活況を呈した時期と違って、
人通りがめっきり減った西麻布地区、
しかも、フレンチ・イタリアンの激戦区である
1丁目の新しいビル内によくも出店してきたなと、
その勇気には感心させられます。
周辺の店は皆、集客に四苦八苦のはず。

外観・内装
バブリーなビル。西麻布が流行った時期に計画してしまい、
ブレーキが効かなかったのでしょうか。店内も強気の設定。
イタリアンでは高級店にしか見られない
ウエーティング スペースを大きくとっており、
ホールもテーブル間はかなり余裕があります。
客一人当たり3坪はとっているようです。

料理
事前情報以外に、「シェフお任せ」として、
1万円のコースが存在していました。
店側としては、コースを客に選択させたいらしく、
しきりに「シェフお任せ」を勧めます。
その熱意に折れて頼んでしまいました。
突き出しの後、前菜が2品、パスタ、魚、肉と6皿の構成です。
ボルドー産アスパラや、フォアグラ バルサミコソースと、
フレンチでしたら何の変哲もない料理が混じっていました。
イタリアンとしては、結構な価格をとるのですから、
もう少し創意工夫のある料理を期待したい。
あまり印象、記憶に残らず、淡淡と食べ終わってしまいました。

ワイン
絶対額では1万円以下のボトルが多く頼みやすいのですが、
値付けとしては、小売価格の2倍近辺でしょう。
シャンパーニュはノンヴィンテージで9000円でしたから
2000円ほど高い。
リストはイタリア各州のワインを万遍なく網羅しており、
ところどころレアワインを散りばめてありました。

サービス
客が他に2組しか入っていなかったので、不足ない待遇でした。
ワインはお任せにしたのですが、
1万円前後という最多価格帯のものから
飲みやすいのを選んできました。

その他(料理人の性格、経営方針)
新しいビルなので賃料が高く、
無駄なスペースが多いのでコスト高のようです。
したがって、料理を高く設定せざるを得ない経営姿勢。

<結論>
1.いくつかのコスト高の要因をかかえているので、
  CPはあまり良く感じなかった。
2.頼むなら絶対、アラカルトで
3.店名が柔な印象を与えています。
  店のコンセプトと合っていないのはマイナスでは?
4.料理は悪くはないと思います。
  でも、もっと個性が欲しいです。
5.スペースを半分にして、価格を2割下げたら客が入るのでは。