第203回 料理評論家、フード・レストランジャーナリストの習性・実態 その20なぜ訪問日記は○月×日なのか

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  • 2004年2月3日(火)
前からちょっと気になることがありました。
雑誌やHPで公開される
フード・レストランジャーナリストの料理店訪問日記は
肝心の訪問日を明確にしておりません。
森脇慶子氏や小山薫堂氏などは
「○月×日」のように表記していますし、
山本益博氏は「おとなの週末」で11月某日と
やはりはっきり表記しておりません。
しかも、2ヶ月ほど昔の訪問記なので
季節物は時期はずれの場合が多く、参考になりません。

彼らは実名取材です。
雑誌などで名前や顔写真は世間に知れ渡っております。
実名で予約を入れることに意義を感じている方たちなので、
料理店訪問を秘密にする必要があるとは思えません。
ではなぜ、はっきり訪問日を書かないのか。
事前に予定として発表することは、
当日の他の客への配慮などで控えるべきだと思いますが、
既に終わった訪問、しかも2ヶ月前のものまであります。

私はなぜぼかすのか、不思議でした。
堂々と予約して入店し、オーダーして食べて、
そして支払って店をあとにしたのなら、
実名取材の方たちは堂々と公表できるはずです。
友里征耶ならば、正体がばれてしまうのを恐れて、
訪問の足跡を残さないように努力しますが、
彼らには不要のはずです。
また、原稿の締め切りの問題はありますが、
2ヶ月前ではなく、
せめて1ヶ月前の訪問記には短縮できるとも考えます。

そこで色々その訳を考えてみました。
あくまで私の推測ですが次のようなことが考えられました。

1.読者の中で、同じ日に入店していた事がわかると、
  何か不都合が生じるのか。
2.正規の営業日ではなく、
  個人的な招待で定休日に行っているのか。
3.時期はずれの訪問記ということで、
  読者にシビアに検討させない意図があるのか。

またまた友里流の辛口な推測だとも言われそうですが、
皆さんにも理由を考えてみていただければ幸いです。