第161回 牡蠣以外も料理は充実、MAIMON 西麻布

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  • 2003年12月10日(水)
ニューヨークスタイルというのでしょうか、
典型的なダイニング系のオイスターバーが
西麻布の「MAIMON」です。
恵比寿店が注目されたのか、
西麻布へかなりの大箱店として出てきました。

開店当初はこの地域では認知度が低かったのか、
店先にスタッフが立って勧誘していました。
店先のメニューには、さすがオイスターバーと言うだけあって、
夏でも真牡蠣をはじめ岩牡蠣まで、
世界中から何十種類もの牡蠣がリストアップされています。
その他にもメニューには種々の料理が満載です。
店内はいかにも
空間デザイナーと言われる人が企画したと思われるもの。
個室もあるようですが、
メインのカウンターにはアイスベッドを備えて
牡蠣など貝類をパフォーマンス的に並べております。
照明も印象的ですが何とも言えず怪しげ。
椅子もラヴチェア式と2人掛け専門で、
肘掛は外側だけにしかなく
二人は密着できるようになっております。
この店は3人連れ、男性客だけの入店を
考えていないのでしょうか。

客層も驚きです。
日曜だと言うのに、正体不明なカップルがほとんど。
業界人っぽくちょっと浮いた服装の男性に、
まともなカップルには見えない女性との2人組が多い。
スタッフに横柄な口をきいていて
タバコをばかすか吸いまくる客もいて、
子供の入店も可能なようですが、
控えたくなる環境であるのは事実です。

では肝心の料理。
近所の「フィッシュバンク」に比べて、
牡蠣を含めた魚のレベルはこちらが上でしょう。
牡蠣の種類も豊富で1ピースから対応しています。
圧倒される大きさの岩牡蠣やクマモト牡蠣まであり、
牡蠣好きには満足できるものです。
5千円以上とされる伊勢海老が、
さほど客が入っていないのに何匹も売れている状況を見ると、
客層が自然とわかると言うものです。
料理の種類の豊富さには脱帽です。
コンセプトはバラバラですが、
クラムチャウダー、比内鶏の各部位の炭火焼、キムチ、
そしてなんとご飯物ではカレーまであります。
勿論牡蠣フライ付きです。
それぞれの料理は、所詮ダイニング系の実力範囲内で
傑出しているわけではありませんが、
アフターを考えているカップルには手短に終わり、
適しているといえるでしょう。

ワインの値付けは安くはありませんが、
3500円で適度に満足できるローヌワインがあり、
予算は二人で2万円前後。
入り口で決してひるまず、
タバコの煙も気にならなければ
世界の牡蠣を適度な価格で味わえます。