第156回 オーナーシェフの店なの?「アロマクラシコ」その1
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- 2003年12月5日(金)
「アロマフレスカ」を一旦クローズして、
この品川の再開発地区に出店してきた原田慎次シェフ。
今までの店とはコンセプトを急変させたのでしょうか、
急に「炭火焼」をメインに掲げてきました。
それにしても最近の急激な多店舗展開。
丸ビルに昨年出した店以外にも
ディフュージョン店を既に出していたと記憶しているのですが。
予約の困難さを予想していたのですが、
「アロマフレスカ」のような異常な待ち期間を必要としません。
1週間ほどの余裕をもたせれば好きな日時に訪問できるでしょう。
相変わらずマスコミへの露出が多く、
山本益博氏をはじめ
各フードジャーナリストの評価も高かったですから意外でした。
この段階で、かなりの大箱な店なのか、
マスコミが煽っていても実は不人気なのか
どちらかを想像できます。
この「アロマクラシコ」へ予約時刻にたどり着くには
品川駅にかなり余裕をもって到着していなければなりません。
改札口から順調に行って、
徒歩で20分近くかかるのではないでしょうか。
あらかじめ電話で道順を聞いていたとしても、
初訪問で迷わずたどり着ける人は少ないはずです。
品川グランドコモンズ内のグランパサージュ1という
飲食街の1階にあります。
三菱自動車のショールームの階下、
そのビルのホールはすべて飲食店のようです。
ビルに入ると、まず右手の「美々卯」が目に飛び込んできました。
その対面にアロマクラシコはありますが、
その店構えを見て私は驚きました。
前店とはまったくコンセプトが違っているのです。
まず豪華なガラス張りのワインセラーが
道行く人を威圧しています。
高そうな相当数のワインがこれ見よがしに並べられていますが、
その対面が「うどんすき」屋ですからこのミスマッチは笑えます。
やはりこのような飲食店の雑居スペースへ出店する時は、
近隣の店や施設をチェックするべきと私は考えます。
六本木ヒルズの「すきやばし 次郎」にも言えることです。
そして、驚きは続きます。
なんと、入り口には贅沢にもレセプションカウンターがあり、
3名ほどのスタッフが待機しています。
おいおい、本当に「アロマフレスカ」のオーナーシェフだった
原田氏の店なのか。
ヒラマツやグラナダグループの店とも思える派手さは、
とてもこの3月まで広尾の店で鍋を振り続けていた人が
その合間に考え出した店とは思えないのです。
裏に出資者の影を感じさせてしまうくらいの豪華な店なのです。