第129回 店、料理人からの反論に対して その3店に対する愛情をまったく感じない

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  • 2003年9月24日(水)
ある週刊誌で最近拙著を取り上げた記事での、
料理店側からの意見です。
タイトルが「悪口雑言集」とあることから、
読者の方が最初に手にとられたとき誤解を受けやすいのですが、
私はそんなつもりで書いた覚えはありません。
取り上げたすべての料理店に対し、対決意識むき出しで
いわゆる悪口だけを書いたつもりもありません。
ガイド本や評価本、料理評論家やフードジャーナリストたちが
称えていた料理・サービスなどに対して、
一般客として違和感・ギャップを感じたことなど
具体的に例を挙げ、
私の経験から感じ取った判断で述べたまでです。
特に料理人や経営者の性格を垣間見る事ができる
「経営方針」や「客に対するサービス」は、
すべて事実に基づいています。
これらの記述には、
「愛情」を無理に注入する必要はないと考えます。
無理に料理人や店側に愛情を注ぎこみすぎるから、
実態とは違った褒めまくったヨイショ記事になってしまうのです。

逆に私は言いたい。
一般客に対するひどい仕打ち。
たとえば、「追い出し」とか「カード手数料転嫁」、
「スタッフ経費をケチりすぎて、
客側に大きな迷惑を与えているサービス」などの店は、
一般客に「愛情」を持っているといえるのでしょうか。
傲岸不遜な態度をとり、
一見客を威圧してカリスマ性を保とうとしている勘違い料理人が、
客に「愛情」をもって接していると言えるのでしょうか。

料理人や店へは「愛情」を持って評価しろ、
しかし、料理評論家やフードジャーナリストへは便宜をはかる
(愛情をもって)が、
一見、一般客には客を客として扱わない、というのでは、
あまりに勝手というものだと私は考えます。
料理人は特権階級ではないのです。
勘違いもここまでくると、もう修正はできないかもしれませんね。