第857回 隠し撮り、盗み聞き、ホントなら店の信用崩壊か
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- 2005年12月26日(月)
大事な方と、フレンチやイタリアンでディナーをされたでしょうか。
もしくは捻って、和食を選ばれた方もいらっしゃると思います。
西洋系の飲食店では一番の稼ぎ時だと思うのですが、
その反動で、年明けの1月、2月は苦しいとも聞いております。
しかし、未だにこのクリスマス期間中に
「特別ディナー」と銘打って、
普段よりかなり高額な値付けの
コースだけにしてしまう店があるようです。
バブルの時はそれが一般的でしたが、
その反省からか、
普段のアラカルトも用意する店も増えてきていますし、
昔から特別コースを設定しない店もあるのですが、
やはり目先の売上に行ってしまうのでしょうか。
あの麻布十番の「クチーナ ヒラタ」は確か、
クリスマスイヴという絶好の稼ぎ時でも、
定休日にあたる日曜の年は店を開けなかったと記憶しています。
さて先日、知人から
「おい、お前の顔写真が店に出回っているようだぞ」
と注意を受けました。
詳しく聞いたところ、友里がある店を訪問した際、
店のスタッフがその顔を「隠し撮り」し、
他店へばら撒いているのを入手したとの話が
ネットの掲示板にでていた。
ついでに、同伴者との会話も「盗み聞き」して晒されていたと。
面白いことに、投稿した人が
「隠し撮り」や「盗み聞き」したその店名を書いているので、
具体的内容とあわせれば、すぐわかってしまうのがお笑いだ、
とのことでした。
確かにその店には何回か行った記憶があり、
話の内容に近い事は私も聞いた事がありますが、
関わっている人間が多いもので、
誰が自慢しているのかよくわかりません。
仮に私の訪問時に写真が撮られたとしたら、
そこまで有名人になってしまったのかと驚くだけですが、
その店の主人はかなり「脇が甘い」人であるといえるでしょう。
辛口に書かれての憎さからか、
同業者に対してヒーローになりたかったからかわかりませんが、
仮にも「客」として入店した人の写真を
本人に断りなしに「隠し撮り」し、
その写真と会話内容を他の同業者へ公開する。
しかし、その主人は個人情報漏洩問題として、
「店」、そして「主人」自身の
「信用」の問題に発展するとは思わなかったのでしょうか。
世には脇の甘い「飲食店関係者」だけではなく、
社会常識ある「一般客」がほとんどのはず。
そのような常識ある「一般客」の方々が、
はっきり確認しないうちに勝手に「客」を
「隠し撮り」して言いふらす「飲食店」の存在、
その「主人の性格」を知ったらどうなるかを
まったく考えていなかったようです。
公になれば、かなりの反響になると思うのですけど。
「客追い出し」や「手数料を客へ転嫁」した店よりも
考えようによっては性質の悪い主人。
店名が世間に知られたら、かなりの悪影響を受けるでしょう。
友里の存在がまったく知られていないわけではなく、
バレている、うすうすわかっている店はかなりあります。
訪問後、堂々と正面から確認してきた店もありまして、
その際は私も真摯にうけとり認めております。
料理人でも「真っ当」ではなく、
「不真っ当」な方がいらっしゃると言う証左であり、
「一般客」の方はその「料理人の性格の良し悪し、潔さ、卑屈さ」
を見極めることが大事であると考えます。
ある店で、
ちょっと知り合った業界人に正体をバラされたことを聞き、
確認の意味ですぐその店を再訪した友里。
この「隠し撮り」したという店にも、
再び飛び込むだろうと予想される方も多いのではないでしょうか。