第819回 これがジャーナリストの矜持とは情けない
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- 2005年11月18日(金)
アクセスが多いようです。
批判や貶しも人気のうちということで、
ここにあらためて御礼申し上げます。
たまにネタ探しで読ませてもらうのですが、
結構自称「知ったか」のつもりのようですが、
実はまったく無知の発言というのも多々あり、
私同様、素人丸出しなのには笑ってしまいます。
マスヒロさんや、犬養さんとも同じようなレベルなんでしょうね。
そんな中で、偶然みかけたスレから
今日のネタを提供していただきました。
「編集会議」という月刊誌に、
犬養裕美子さんはじめ3人のフードジャーナリストたちの座談会が
8ページにわたって掲載されているのですが、
その一文を読んで笑ってしまいました。
キャッチには「ジャーナリストの矜持とは」とあるのですが、
そのことに対する彼女らの発言があまりに幼稚なのです。
向笠千恵子氏(勉強不足でまったく知りませんでした)は、
「現場主義。
テーマの食材や食べ物をつくっているところへ必ず出かけること」
平松洋子氏(これまた知りませんでした)は、
「現場へはPCを持っていかず、
ボウッとしながら色々なものを見る、感じること」
そして我が犬養裕美子さんは
「原稿を書くときには、1回くらい笑いをとろうとか、
1つは必ず読者に役に立つことを書こうと考えている。」
なんだこりゃー。
現場主義は基本中の基本で、「ジャーナリストの矜持」と言えるか。
ボウッとしながら見て感じたものが、
ジャーナリズムに則っているというならば、
真のジャーナリズムを思い、それを目指して活動している
世界のジャーナリストが聞いたら怒ると言うか、呆れるでしょう。
ましてや、笑いを取る?
1つだけで後は読者の役に立たないことも書いているのかと
突っ込みたくなります。
これでは、1つ以外の読者の役に立たない行為とは、
彼女が常日頃行っている店や料理人たちへの癒着、
宣伝行為であると認めているようなものです。
よくまあ、恥ずかしくもなくこのようなレベルの低いことを
口に出せるなと感心しました。
真実追求、検証主義、体制に迎合しないことなど、
おそらく「ジャーナリスト」、
「ジャーナリズム」といった意味合いを
真剣に深く考えたことがなく、聞こえがいいからと
「ジャーナリスト」を名乗っているだけだと考えます。