第601回 日本のワインを温かく見守るべし

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  • 2005年4月2日(土)
第581回のコラムで、
日本のワインについてかなりきつい言い回し、
世間的には友里の独断と偏見に受け取られてしまうかもしれない
考えを述べましたので、
読者の方や関係者からどのくらい反響というか、
クレームがくるかと実は冷や冷やでした。
「まったくその通り」、
といった予想外のメールもいただきましたが、
日本ワインに関係する方と
日本ワインをよく飲まれる方のお二人からは、
ご指摘やご意見をいただきました。

私は日本の高額ワイン(主に大手メーカー)と
最近雑誌などで煽られて調子に乗っている
日本ワイン生産者を対象にしたつもりでしたが、
読者の方のご指摘は、
確かに気候的にも難しく、
ワインに適している国より割高になるだろうが、
競争力を出すためというか
購入しやすいように3~5千円に抑えたものが
日本ワインの主体である。
そんなに高くCPが悪いわけではないし、
夢をもってやっていてどこが悪いか。
また、確かに本国の品種は難しいだろうが、
日本には「甲州」という風土にもあったワインがある。
日本ワインを温かく見守るべし。
といった骨子でありました。

「甲州」という白ワインは、
資格試験のテイスティングにでる可能性があるということで、
受験期間にかなり飲みましたが、
それ以降はご無沙汰しておりました。
私の持論、鮨屋でワインを飲むな、日本酒を頼め、を検証するため、
鮨屋で「甲州」をここ最近何回か飲みましたが、
おもったより鮨の邪魔にはならないですが、
日本酒を上回る鮨との相性を示すものかどうか。
雑誌でも「甲州」売り出しのためか、
かなり力を入れた特集物がでています。
品質がかなり上がったということなので、
もっと凄い「甲州」があるかもしれないので
今後も検証していく所存であります。

また、山梨や長野などへ行った際、地元で売っている、
飲むワインには
あまり感心するものに当たったことがなかったのですが、
デイリーにはちと高いでしょうが、
3~5千円の範囲で優良なワインがあるというご指摘、
「甲州」以外でも先入観を持たずに
これからは赤ワインを含めて
気長に探して飲む機会を作っていきたいと考えます。
同じ価格で本場を上回るCPを示す日本ワインがあるのかどうか、
あせらず検証してみたいと思います。