第563回 海老が多いのは認めるが余りに高すぎる、由松 2
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- 2005年2月23日(水)
恐らく2万円というところでしょうか。
ワンパターンの玉子豆腐の他、海老の山葵和え、茄子田楽など
付き出しは、価格を考えると調理レベルは低い。
夜の天麩羅は食材が違うとの話でしたが、
品数も27と強烈な多数攻撃です。
穴子も含めて一口タイプといえる小振りなネタですが、
初めての客が驚くのがサイマキエビの波状攻撃。
全部で10尾出てきたのですが、
2~3ネタ毎にエビが登場してくるので、
有り難味は薄れてしまいます。
江戸前天麩羅の醍醐味の一つは、厚めの穴子ではないでしょうか。
主人が箸でギュッと2分した肉厚の穴子は格別だと思うのですが、
この店の穴子は小さい部位を、
揚げた後更に包丁で3つに分割して出してきます。
穴子の風味や食感を楽しめません。
〆の天茶はから揚げをカリカリにし、塩をかなりふりかけたもの。
体に悪そうで引いてしまいます。
訪問の度に毎回見ましたが、
主人は箸の使い回しが下手なのでしょうか。
1日に何回か、揚げた天麩羅をカウンターなどに落とすのですが、
そのまま出してきました。
夜は結構席が埋まっているようですが、
「みかわ」と同じく油の交換を見る事は出来ず
これで本当に油に拘っているのか、
適度のお酒で一人3万円はかかります。
<結論>
小振りなネタを数勝負で出してくる、「エル ブジ」風天麩羅屋。
自慢のエビや油にまったく感動しません。
天汁はなく、
レモンと塩だけで食べなければならないのは飽きがきて、
最後には苦痛になります。
味わいの変化を求めるため、
魚や穴子はたまには天汁で食べたいものです。
せいぜい、話のタネに一回か、接待で行ってください。