第555回 埼玉から出てきてなぜ江戸蕎麦なのか、ほそ川 1
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- 2005年2月15日(火)
フード・レストランジャーナリストのバックアップで
知名度を上げた両国駅から徒歩数分の一軒屋蕎麦屋です。
埼玉の吉川市で出前やうどんもやっていたと聞く街場の蕎麦屋が、
10割蕎麦で当たったのか、
うどんと出前を切り捨てて高級蕎麦屋に変身、
満を持しての東京進出となりました。
「江戸蕎麦 ほそ川」の店名に、
並々ならぬ店主の意気込みを感じますが、
江戸蕎麦というジャンルがあるのかを突っ込む前に、
蕎麦粉は茨城産、前身は埼玉県で、どこが江戸に関係あるのか、
なにやら胡散臭い店ではないかとの先入観を持ってしまいます。
4人掛けが2卓、6人掛けが1卓、相席用の8人掛け1卓に
奥にはもう一部屋あるようです。
一人で入店する客は、この大テーブルに座らせられるのですが、
この相席用のテーブルを置く発想自体が私には理解できません。
「キノシタ」、「パ マル」、「京都 和久傳」にも見られる
この相席用の大テーブル。
無駄なく多くの客を詰め込んで
売上を上げたい魂胆なのでしょうが、
逆にチープ感を漂わせる結果となるのが
店主たちにはわかっていないようです。
何回かの昼間の訪問でしたが、
マスコミへ露出の割に客は入っておりません。
どうやら立地の悪さを逆にウリにして集客を謀れるのは
和食やフレンチだけに通用するようです。
昼間なのにカジュアルな服装の客が目立ったのも、
ヘタに地元に密着してしまったようで、
店主の当初の思惑とは異なってしまったと推測します。
<明日に続く>